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広い公園のトイレはとても奇麗で清潔だった。


嫌な匂いもしないし、安心して使うことができた。


しかし……。


外へ出た瞬間あたしは腕を掴まれてトイレの裏へと引きずりこまれていたのだ。


悲鳴を上げる前に口を塞がれ耳元で「騒ぐな」と脅しかけられた。


一体なにがどうなっているのか全然理解できなかった。


突然の出来事に頭の中は大混乱を起こしている。


そんな中、あたしをトイレの裏へ引きずり込んだ男はスマホを見せてきたのだ。


「この写真をバラまかれたくなければ、金を用意しろ」


「なっ……！」


あたしは完全に絶句してしまっていた。


口を塞がれていた手は離れているのに、悲鳴を上げることができない。


なぜなら男のスマホには、ついさっきトイレに入っていた時の写真がしっかりと撮られていたのだから……。