「今日、遅かったな」


ようやく気がついたように雄大が言った。


「今日は仕事してたの」


あたしは新しく焼いてもらったハンバーグを口に運びながら答えた。


「今日は依頼が入ってたっけ?」


ようやく野球中継が終わったようで、お父さんがテーブルにつきながら聞いてきた。


「ううん。偶然見つけたんだけど、中学生の子だったからほっとけないかと思って」


まだ若いのに汚れた魂を持っている人間は、後々もっと大きな悪事に手を染める可能性があった。