自分自身にそう言い聞かせても、容赦なく意識は奪われていく。


平山先生のニヤけた顔が近付いてくる。


抵抗できず、ボンヤリとその様子を見ていることしかできない。


先生の手が制服のリボンに触れたとき、なにかおおきな物音が聞こえてきた気がした。


平山先生が驚いた表情になり、あたしから離れていく。


どうしたんだろう?


そう思っている間に、あたしの意識は暗闇へと落ちて行ったのだった……。