それは講堂中に降り注ぎ、光を浴びたモヤは苦しげな悲鳴をあげてのたうちまわる。


「さぁ、帰れ!!」


叔父さんの一言で、一瞬にして黒い光がモヤを包み込んでいた。


それは目にもとまらぬ速さで観音様の中に引きずり込まれていく。


モヤは最後まで抵抗するように悲鳴をあげていたが、それも瞬時に消えてなくなった。


「今日もお仕事ご苦労さん」


すべてを終えた叔父さんはそう言い、振り向いてほほ笑んだのだった。