「雄大、今嬉しかったの?」


顔を覗き込んでそう聞くけれど、雄大はまた無表情に戻ってしまった。


だけど雄大はたしかに微笑んだ。


自分の力で頑張って感情を元に戻そうとしている。


「頑張れ雄大!」


あたしは思わずそう言っていた。


アユカも目に涙を浮かべて頷く。


あたしたち3人ならきっと大丈夫。


どんなことがあっても、元に戻ることができるから。


あたしは新しい未来へ向けて、期待を膨らませたのだった。