「黙っててごめんね。あと、尾行したことも」


アユカはブンブンと左右に首を振った。


「陽菜は謝ることないよ。悪いことをしたのは事実だし、なにより陽菜がいてくれなかったら解決しなかった」


そう言われると素直に嬉しかった。


正直、アユカに魂取りの話をして絶縁でもされたらどうしようかと、懸念までしていたところだった。


「でもこれから雄大はどななるの?」


「うん……魂を取られた人間はロボットみたいになるの。すべての感情が失われて、言われたことに従うだけの存在。だけど善悪の判断はつくよ」