俺自身、陽菜の大きな秘密を知っているからか、陽菜はあのサイトに書き込んでいないと信用することができたのだ。


陽菜の家にいるときは嫌なことを忘れて、食欲も戻ってきた。


それでもイジメは続く。


こんどはロッカーの中に脅迫状が届くようになったのだ。


《明日までに金を準備しろ。じゃないと陽菜ちゃんが危ないぞ》


そんな脅迫文なんて無視すればいいことだった。


でも、そこに陽菜の名前が書かれていたことでほっておくことはできなくなってしまった。


相手は誰だかわからない。