少しだけ一徹は考えてから、

「そんなら家まで送ってって、最初から言うたらえぇやん」

 と、悪くない感触の返事をした。

「…やったぁ!」

「やっぱりそういうつもりやってんやろ」

 と言いながらも、

「家、どこやねんな?」

 と地図を見初めていた。