第33話 初詣

 新年明けて1月1日午前10時頃、ピンキーダイナマイトのメンバーは高知県で最も初詣参拝者が多い潮江天満宮へやって来た。特に学業成就を願う事が多い天満宮であるが、メンバーの場合は商売繁盛を願っての参拝となっていた。朝から人がごった返す中でメンバーも新年という事もあって、綺麗に着物で着飾って参拝の順番を待っていたのだった。

 明日香「皆明けましておめでとう。今年も宜しく。今日はそれにしても人が多いわね」
 沙也香「明けおめ!今年も宜しくね、皆」
 奈緒「謹賀新年明けましておめでとう御座います。今年も宜しくお願い致します。村上奈緒で御座います」
 明日香「誰に挨拶してるのよ」
 奈緒「お猿さんやんか」
 ささもっちゃん「今年もよろなのだぁ~」
 友子「同じくよろ~」
 まゆみ「じゃあ私もよろ~」
 ささもっちゃん&友子(じと~)
 まゆみ「何ですか。2人ともよろ~。去年のイブの日の無礼は許しても良いです。まゆみは大人なんです」
 ささもっちゃん「可愛いねぇ、まゆみ先輩。ホントだよ」
 友子「凄~いスーパースターみたい」
 まゆみ「えっ、本当♡」
 ささもっちゃん「だから、ハイ」
 友子「と、友子にも」
 まゆみ「(何でキラキラした目で見て来るの、あっそうか)御免なさいね、気付かずにハイ」
 ささもっちゃん「わ~いお年玉だぁ~」
 友子「友子が先だよぉ~」
 まゆみ「えっ、スーパースターの握手じゃないの?」
 ささもっちゃん「浮かれんな、この甘口カレー」
 友子「お年玉くれ」
 まゆみ「もういいです。今年も宜しくお願いしますね、フン」

 メンバーは列になって並んでいたが、ようやくメンバーの順番が周って来たのだった。

 明日香「それでは皆お祈りするわよ」
 沙也香「1列に並んで」
 奈緒「皆、何をお祈りするの?」
 ささもっちゃん「何をお祈りすると良いんですか?」
 友子「普通は学業成就や商売繁盛や縁結びなどが多いけどね」
 奈緒「2人は普通の事は嫌なんでしょ?それに今年は運気大売出しセール中につき、何時もの年の10倍幸せらしいのよ。知らなかった?」
 ささもっちゃん「10倍!!!」
 友子「どうなっちゃうの私達、そんなに幸せだったらパ~ンってなっちゃう」
 まゆみ「嘘くさいです、そんなの」
 ささもっちゃん&友子「黙れ!GNH(国民総幸福量)よこせ!」
 まゆみ「奈緒先輩お願いします。この2人をどうにかして下さい」
 奈緒「ささもっちゃん、友子ちゃん。今年はGNHを半分こづつあげるよ。内緒だよ♡」
 ささもっちゃん&友子「うわ~い!」
 まゆみ「……。もういいです」

 其々メンバーは1列になってお祈りをしたのだった。

 明日香「貴方達は何をお祈りしたのかしら?」
 沙也香「私はこれからの事を考えて商売繁盛と家内安全と病気平癒と交通安全と…」
 奈緒「幾つあんのよ!明日香は」
 明日香「私は開運招福と商売繁盛よ。後、家内安全をお祈りしたわ」
 ささもっちゃん「私のは聞いて驚け!超幸福開運成就と後ちょっと縁結びも願ったですぅ~ポッ。後、パパとママに家内安全もちょっと願ったですぅ~。良い子ささもっちゃん」
 友子「友子は商売繁盛と大金成就とイケメン縁結びを願ったぁ~。家内安全もだよ」
 まゆみ「私は縁結びを願いましたね、えへへ」
 明日香「あんたは相手いるの?」
 まゆみ「いえ、でも片思いはしてるんですよ、うふふ」
 ささもっちゃん「教えろよ~。あと家内安全祈れよぉ~」
 友子「一体全体誰なのよ、言え~」
 奈緒「教えてあげて、まゆみちゃん。私達が知ってる人なの~」
 まゆみ「嫌です。言ったら皆笑うもん、絶対。でも~教えても分かるかな~。随分前の話だし~。向こうはどう思ってるとかは難しいですけど~」
 奈緒「じゃあ、御神籤コーナー行こうか?」
 ささもっちゃん「はいな」
 友子「友子もはいなはいな」
 明日香「先、行っとくわよ」
 沙也香「すぐに来いよ」
 まゆみ「待って下さ~い!やっぱり聞いて下さ~い」

 そう言うと、メンバーは今度は御神籤に並んだのだった。

 明日香「私から引くわよ。それっ」
 沙也香「あっ、末吉だ。ぷくく」
 奈緒「だっさ」
 ささもっちゃん「ダサいですね、明日香先輩」
 友子「カッコ悪いですよ」
 明日香「うるさいわね、あんた達もやってみなさいよ」
 まゆみ「電光石火で行きま~す。あっ、大吉だぁ~やっぱり今年はいい年!待ち人有りって書いてる。うふふ」
 ささもっちゃん「くそぉ~、ささもっちゃんも大吉だ~い。それっ」
 友子「凶じゃん。ささもっちゃんギブする?」
 ささもっちゃん「……」
 友子「大吉アタックしまっせ、それっ」
 まゆみ「あっ、友子は大凶だぁ~。うわ~」
 友子「何よ!そのウイルスに感染した患者を見る目は!!」
 沙也香「よっしゃ、行くよ。それっ」
 奈緒「おっと吉だね」
 沙也香「嬉しいけど、なんか嫌」
 奈緒「じゃあ最後は私が、それっ」
 ささもっちゃん「なんじゃこれ、金ピカだ」
 友子「これは!!特吉って書いてるよ」
 明日香「1番良いのよ、それ。ズルいわね」
 奈緒「今年からは私の事は貴方にも関わって来るんだからいいじゃないのよ。末吉ちゃん」
 明日香「誰が末吉ちゃんよ、変なあだ名付けないで」
 まゆみ「ささもっちゃんと友子が元気無いんです。奈緒先輩私が大吉自慢し過ぎたからでしょうか?」
 奈緒「そんな事無いよ。私に任せて」
 ささもっちゃん「どうでもいいですよ♪ささもっちゃん凶ですから」
 友子「近寄らない方が良いですよ。私達、皆の運気逃がすから。そうでしょ?」
 まゆみ「大吉星人まゆみよ。大吉パワーを与えるわ。どう楽になった?」
 2人「全然。何やってんのよ、まゆみちゃん」
 まゆみ「奈緒先輩がやれって言うからだよ、プン」
 奈緒「まゆみちゃん。じゃあここは私が。ささもっちゃん、友子ちゃん。特吉パワーが欲しくないかい?」
 2人「何、特吉パワー。ほっ、欲しい~ぞ」
 奈緒「この特吉御神籤に触れる事により、君達は良い事がすぐに起こるぞよ」
 2人「あっ、貴方は一体?」
 奈緒「わしの名は苺大福神奈緒であるぞ。そなた達に良い事を与えて進ぜよう」
 2人「何してくれるの?」
 奈緒「まずは、ハリムッドスター、ホムクルーズを来日させるぞ。しかも、パチンコ店に行かせ様ではないか」
 2人「あの親日家で知られるホムをですか」
 奈緒「ホムは映画番宣に必ずやってくる。そして、パチンコ店に行く。その時がきっと来る」
 明日香(結構、頻繁に来てるけどね、その話有名。ふふふ)
 2人「そんな事だけじゃまだ凶の呪いは解けないよぉ~」
 奈緒「分かっておる。次は行列の出来るラーメン屋、満腹丸のラーメン1杯無料券じゃ。ホレあげるぞ」
 沙也香(それだったら私5枚もってるし、くふふ)
 2人「うわ~嬉しい。早速良い事有ったよぉ~。でも、最後にもう一声」
 奈緒「じゃあ分かった。これは凄いぞ。全国デパ地下物産店の無料試食お食事券だぁ~。後であげるぞい」
 2人「やった~。欲しい~よ~。全国どこでも良いんでしょ?」
 奈緒「どこでも構わんぞよ」
 2人「嬉しすぎるぅ~、無料お食事券」
 まゆみ(確かさっき試食って言ったような気がするけど。まぁ喜んでるからいいか)

 こうして、新年の初詣は終わったのだった。