第17話 映画 フェチっ子女神戦隊ピンキーダイナマイト~エレクトコンプライアンスマンの野望を阻止せよ~

 20xx年、地球は変態怪人達により支配されていた。変態怪人達は街の治安や風紀を乱して、人々が外を歩けなくさせていた。そんな変態怪人に対して人々は救世主を望んだ結果、立ち上がった戦士達が居た。その名をフェチっ子戦隊ピンキーダイナマイト。今日も彼女達は変身し、世に蔓延る変態怪人をやっつけんが為、任務に追われるのだった。

 友子「明日香副隊長、街に奴らがまた現れましたよ。って何してるんですか副隊長?」
 明日香「ボンジュ~ル♪ジュテ~ム♪メルシーポク♪わたくしはおフランスの可憐なマドンナ♪」
 まゆみ「音痴な唄を歌っている場合ではないんです。奴らがいやらしい事してるの。人々を助けなきゃ」
 明日香「そうね。こうしてはいられないわ。ぷるるるるぅ。あれ、電話に出ないわね。メールしときましょう」
 沙也香「奴ら緑の地球をハレンチに染め上げやがって許せん」
 ささもっちゃん「奈緒ちゃん隊長はまたクラブ通いで飲み潰れているんですかね?」
 明日香「知らないわよ。ぷるるるるぅ。ぴぃ。あっ、奈緒ちゃん隊長ですか?えっ、今起きたんですか?早くしてください変態怪人が現れたんです。ええ、はい。ぴぃ」
 沙也香「なんだって?」
 明日香「先行っててだって。もうあの人はいつもいつも」
 まゆみ「出動しましょう」
 一同「おぅ!!」

 一方その頃変態怪人達は街を襲っていた。

 エロ戦闘員(男)「ねぇねぇ、オネェさん。これは何という器官でしょう?いやらしく言ってね」
 OL「いやぁ~!誰か助けてぇ~下半身にあるHな器官の名前言わされるぅ~」
 エロ戦闘員(女)「いや~ん!お兄さんいい男。おっぱいユサユサ攻撃」
 サラリーマン「止めてくれ!僕には奥さんが……」
 ???「ふふふ、この街ももう終わりだな」
 沙也香「待てぇ」
 ???「何奴?」

 その時、現場に急行したメンバーは人々を助けながら、変態怪人達と対峙した。

 沙也香「お前達の悪事許さないぞ」
 明日香「Hな事したらいけないでしょ?」
 ささもっちゃん「良心が痛まないの?」
 友子「この変態スケベ」
 まゆみ「いやらしすぎです。名を名乗りなさい」
 ???「俺の名はエレクトコンプライアンスマンだ。悪の総帥エロサキュバス様の命によりこの世をエロで支配する役目を授かっているのだ。邪魔立てするな。お前達は何者だ?」

 そこに二日酔いでやって来た奈緒隊長が合流し、最強のヒロイン戦士6人が揃った。

 奈緒「私達はフェチっ子戦隊その名も……」
 全員「ピンキーダイナマイト!!」

 _____パランパランパァーン♪

 その時ピンキーダイナマイトのBGMが流れ出した。慌てたエレクトコンプライアンスマン達は後ずさりをした。

 エレクト「ピンキーダイナマイト?いったい何しに来た?」
 奈緒「この世に悪のエロがある限り」
 明日香「正義のフェチズムを掲げ」
 沙也香「愛と恥辱にまみれつつ」
 ささもっちゃん「努力と友情で敵を撃つ」
 友子「醜いエロを許さないフェチ心」
 まゆみ「今日もあなたを救います」
 奈緒「そんな私達を人はこう呼ぶわ!」
 全員「フェチっ子女神戦隊!ピンキーダイナマイト!!」
 奈緒「この緑の地球は私達フェチの女神が守るわ」

 その瞬間、街の人達は歓喜に沸いた。
 サラリーマン「いいぞ!ピンキーダイナマイト!フェチな魅力で邪悪なエロをやっつけろ!!」
 OL「きゃぁ~頑張って!ピンキーダイナマイト!フェチっ子の底力魅せて」
 学生「うぉぉぉ!待ってました。今日も可愛く色っぽい正義の女神戦士頑張れぇ~」

 その時、奈緒の掛け声で皆が変身した。

 全員「フェチっ子変身!!」

 変身した姿は、色とりどりのハイレグレオタード姿に上半身は特製フェチアーマーを身に着け、腕にはフェチガード、足はフェチニーハイソックスを身に着けた格好である。

 エレクト「何を~フェチズム風情が出しゃばりよって。この世は変態エロティシズムが支配するんだ。者共やれ!!」
 エロ戦闘員(男)「いくぞぉ~。服が破けるエロティックキック」
 奈緒「おっと、当たらないよ。いやらしいなぁ~。フェチズム脇の下!!」
 エロ戦闘員(男)「ぐへぇ!フェチ過ぎるぞぉ~。おのれぇ~色っぽいぞぉ~」
 エロ戦闘員(女)「いくわよ。エロティックパンチ」
 まゆみ「効きません。これを観てね!クイッとお尻を回してフェチズムスイングヒップ~!!」
 エロ戦闘員(女)「あ~ん!フェチィィ~」
 ささもっちゃん「フェチズムおっぱいアタック!!」
 友子「フェチズム金的スマッシュ!!」
 明日香&沙也香「いくわよ~Wフェチズム電気アンマ~!!」

 雑魚の敵は一掃したピンキーダイナマイト達。残る敵はエレクトコンプライアンスマンだけになった。

 エレクト「くそ~おのれ~こうなったら、エレクトリカルビックマウンテン!!」
 女子生徒「うわ~青筋勃ててていやらしいなぁ~」
 エレクト「ふははっは!この大きくなったビックマウンテンを振り回してやるぞ。それぇ~」
 奈緒「ぐわぁ~!エロすぎるぅ~」
 5人「奈緒ちゃん隊長大丈夫かぁ~!」
 奈緒「くそぉ~!こうなったらぁ~私達の合体技で行くしかないわね」

 フェチっ子隊員達は一か所に集まり、合体技の準備段階に入った。

 奈緒「さぁ~最後の時よ!覚悟は良い?エレクトコンプライアスマン」
 エレクト「何をするつもりだ。やめろぉ~」
 友子「蔓延る女性蔑視許すまじぃ」
 ささもっちゃん「昇天するがいい!」
 沙也香「インモラルチャージMAX」
 明日香「ピコピコメーター臨界点突破~」
 まゆみ「何時でもいんぐりもんぐり準備OKで~す!」
 奈緒「じゃあ行くよ皆」
 街の人達「行っけぇ~」

 エレクト「やっ、やめろぉ~!!」
 全員「いんぐりもんぐり砲、発射!!!」
 エレクト「いっ、逝くぅ~」

 ___ボッカ~ン!!!

 奈緒「フェチズムは正義なり!!」
 街の人達「やったぁ~変態怪人が居なくなったぁ~、ありがとうフェチっ子戦隊ピンキーダイナマイト!!」

 _____じゃらんじゃじゃ~ん♪君達は知ってるか?本当のフェチの意味~♪

 ♠

 奈緒「あっ、スタッフロールだ。よし、終わり」

 奈緒は部屋を明るくした。映画はこうして完成試写会を終えたのだった。

 明日香「……。なにこれ?」
 沙也香「……。さぁ~ね」
 ささもっちゃん「ぷはぁ~!傑作でしたねぇ~」
 友子「最高傑作じゃ~ん、コレ!」
 まゆみ「恥ずかしかったですぅ~」
 奈緒「いやぁ~映画って本当に良いものですねぇ~」
 明日香「しばらく黙ってて……」