ーポ〜ン その途端、ホールは静まり返って、 一気に時雨のステージへと変化した。 もう周りの音なんて聞こえない。 時雨はこれまでにないくらい、集中した。 一音一音丁寧に弾いて行く。 時雨が弾いた音は、その場にいる人達を みるみる魅了させた。