全員が頷く
「雫ちゃんはお酒強いの?」
綾が尋ねた
「程々です。竜二さんと軽く呑むくらいですね」
「テニスの打ち上げもここでしようぜ」
「いいけど、金集めるぞ」
「オッケー、オッケー」
だいぶお酒が回ってきたのか次々とおしゃべりがみんな止まらない
「周り気にせず話せるな。店なら人数多いし、テーブル分かれるしな」
「食べたい物あったら作りますよ」
「やった、雫ちゃんの料理旨いよな」
「ありがとうございます。いつですか?」
「十一月三日だよ」
「十人みんな出るんですか?」
「今年は久々に全員だな」
「だな、みんなだいぶ仕事が落ち着いてきたってことかな?」
「確かに仕事にも慣れて休みやすくなってきたわね。後輩もできてきたし」
「美咲なんかは平日が休みだから特にな」
「竜二さんは毎年出てるんでしょ?」
「うん、忍と」
「何も練習してませんけど、大丈夫なんですか?」
「これからかな(笑)」
「みなさん、そんな感じですか?」
「忍以外はそうだな……忍はテニスのインストラクターしてるから」
「ラケットは持ってるけど、指導だけじゃなー、自分の練習はやっぱり別でしないと」
「竜二さん、頑張らないと……」
「そうだな、雫ちゃんの料理が美味しくてビール飲み過ぎだから走ろうかな(笑)」
「私見に行っていい?」
「いいよ」
「やった!楽しみ~」