土曜日、竜二のマンション
ピンポーン
(ん?美咲はもう入れないはずだしエントランスじゃなく玄関が鳴った)
モニターを見ると布団が写っていた
ドアを開ける
「ぷっ、可愛い雫ちゃんという荷物が届いたね」
竜二はシーツとカーテンを雫から受けとる
「すみません。荷物が一杯でボタンは押せたんですがドアが開けられなくて」
「言ってくれたら取りにいくのに」
「私が引き換えもってましたから」
「ありがと、しまっておく」
「はい、お願いします」
「雫ちゃんこっち来て」
「はい?」
「この部屋使っていいからね。荷物運んでくるといいよ。雫ちゃんの部屋」
「でも、竜二さんの仕事部屋では?」
「ううん、物置いてただけ。基本家では仕事しないようにしてる。パソコン一台あれば大丈夫だよ。少し狭い部屋だけどクローゼットあるから大丈夫だと思うよ。何か大きい荷物ある?」
「いえ、そんなには」
「いつでも運んでいいからね」
「本当に私と住んでいいんですか?」
「うん、いいよ。荷物運んだらアパート解約していいから」
二人はリビングに行く
「布団も俺運ぶからね。いつでも言って。今日はリビングの模様替えしよう。雫ちゃん午後からくると思ってたけど早くきたから出かけるよ」
「あっはい、ちょっとこれ冷蔵庫にしまってきます」
雫は買ってきた食材を冷蔵庫にしまう