東和はこの神社から出て行くと言ったので、拝殿とは逆方向、学校から帰宅してきたルートへ後戻りするように私は駆け出した。
落ち葉の絨毯のような地面を数メートル進むと、ついさっき登ってきたばかりの十二段の石階段がある。
そこを全力で下る。
「……あれ?」
おかしい。
階段を下りきったら、目の前は道路のはず。
車が走り、脇には歩道がある、民家も数軒立ち並ぶ見慣れた道路がそこにあるはずで……
でも、今私の目の前には、それがない。
階段を下ったのに、さっきと同じ光景なのだ。
落ち葉の絨毯。数メートル先に、石階段。
おかしい、と思いながらももう一度石階段を下りる。
やっぱり同じだ。
見慣れた道路はそこにはなく、あるはずのない石階段が目の前に存在する。
……ぞわっと、背筋に気味の悪い感覚が走った。
背後に、何かいる?
恐る恐る、振り返るとーー。
落ち葉の絨毯のような地面を数メートル進むと、ついさっき登ってきたばかりの十二段の石階段がある。
そこを全力で下る。
「……あれ?」
おかしい。
階段を下りきったら、目の前は道路のはず。
車が走り、脇には歩道がある、民家も数軒立ち並ぶ見慣れた道路がそこにあるはずで……
でも、今私の目の前には、それがない。
階段を下ったのに、さっきと同じ光景なのだ。
落ち葉の絨毯。数メートル先に、石階段。
おかしい、と思いながらももう一度石階段を下りる。
やっぱり同じだ。
見慣れた道路はそこにはなく、あるはずのない石階段が目の前に存在する。
……ぞわっと、背筋に気味の悪い感覚が走った。
背後に、何かいる?
恐る恐る、振り返るとーー。