そして、これを切っ掛けに
溝は深まっていくことになる。

両親は益々、帰って来なくなり
気付けばカミングアウトから
三ヶ月が経っていた。

人と違う能力(ちから)を持って
生まれただけなのに、
それが、そんなにいけないことだろうか……

兎並は人間に化けている
妖怪や天使、はては悪魔さえもいる
一風変わった学園だ。

校長が烏天狗なんだから
そこからして普通じゃないけど。

私達姉妹の恋人は“天使”と“死神”。

結局、この三ヶ月は
両親と話していない。

確かに自分にない
能力(ちから)を持っているのは
少なからず“怖い”だろうし
“気持ち悪い”と思うだろう。

だから、両親の気持ちが
わからないわけじゃない。

でも、あからさまに
避けるというのはどうなんだろうか。

とりあえず、
食費は置いて行ってくれるから
そこだけはありがたかったけど。

もうすぐ、
春休みに入ろうとしていた。