私は、一人ですっかり暗くなった道を歩いていた。
もちろん怜は頭の中にいるけど、私は今日起きた事に少々驚きが隠せなかった。
あの後すぐにハルトのもとから逃げて、怜が怒った表情で帰ってきたのを覚えている。
そんな怜が今ここにいるのだ。
微妙に信じられない。
あんな姿をハルトに見せるなんて・・・・・・。
ただ会って話をするだけだと思っていればこれだ。
「・・・・・・っておい、ぶつかるぞ」
一瞬バレたかと思って手に力を入れたが、全然バレていなかった。
目の前には高い電柱が私を見下ろしていた。
「うん・・・・・・ありがとう、怜」
「ん」
全く気にしていないかのような一文字の返事。
私がこんなにも怜の事を考えているというのに、怜は何も知らないのだろうか。
いつもなら私の考えている事にちょっかいをかけてくるのに・・・・・・。
やっぱりハルトを気にしているのだ。
「・・・・・・はぁ」
いかにもネガティブな怜のため息。
きっと私がため息をついたら「そんなにため息ばっかりついてたら幸せ逃げるぞ」なんて笑っていいそうだ。
「怜、ちょっと公園よって行こうよ」
静かな公園を見ていると、何故か入りたくなって、私は怜に誘う。
「は? なんでだよ・・・・・・。 もう夜だぞ、早く帰らないととか、親の事考えねぇのかよ」
私が悪い事をする時、怜はにやけて否定するが、いつも付き合ってくれる。
怜がそれをすると喜ぶ事を知っている私は、怜を利用して公園に入った。
案外暗くなっている空を見上げる。
いつも座っているベンチに腰をかけて、真っ二つに割れた月に目をやった。
綺麗な三日月の周りに、子分のように散っている小さな星を手で隠した。
都会だというのに、星は雲に身を隠さずに出ている。
プラネタリウムまではいかなくても、誇りを持ってそうに見える星に、少しだけ嫉妬した。
「私も星みたいに綺麗になれるかなぁ・・・・・・」
まだ泣いた跡がある目元に、私の腕を置いた。
「綺麗になって何すんだよ」
「え? うーん、ハルトに綺麗だねって言ってもらうの」
「言ってもらえなかったらどうすんの?」
「そうだなぁ・・・・・・その時は怜に言ってもらおうかな」
「なっ・・・・・・!」
冗談で言ったつもりの言葉でも赤面する怜に、少しだけ笑みを漏らした。
でも、本当にハルトに綺麗だねって言ってもらいたい。
せめて私を見て微笑んでくれるだけでもいい。
近くにいて欲しい。
「ねぇ怜」
私は横切った野良猫を眺めながら怜に訊ねた。
「ん?」
お決まりの返事をしたのに安心して、私は続ける事を決意する。
「私に隠してる事、言ってくれないかな」
もちろん怜は頭の中にいるけど、私は今日起きた事に少々驚きが隠せなかった。
あの後すぐにハルトのもとから逃げて、怜が怒った表情で帰ってきたのを覚えている。
そんな怜が今ここにいるのだ。
微妙に信じられない。
あんな姿をハルトに見せるなんて・・・・・・。
ただ会って話をするだけだと思っていればこれだ。
「・・・・・・っておい、ぶつかるぞ」
一瞬バレたかと思って手に力を入れたが、全然バレていなかった。
目の前には高い電柱が私を見下ろしていた。
「うん・・・・・・ありがとう、怜」
「ん」
全く気にしていないかのような一文字の返事。
私がこんなにも怜の事を考えているというのに、怜は何も知らないのだろうか。
いつもなら私の考えている事にちょっかいをかけてくるのに・・・・・・。
やっぱりハルトを気にしているのだ。
「・・・・・・はぁ」
いかにもネガティブな怜のため息。
きっと私がため息をついたら「そんなにため息ばっかりついてたら幸せ逃げるぞ」なんて笑っていいそうだ。
「怜、ちょっと公園よって行こうよ」
静かな公園を見ていると、何故か入りたくなって、私は怜に誘う。
「は? なんでだよ・・・・・・。 もう夜だぞ、早く帰らないととか、親の事考えねぇのかよ」
私が悪い事をする時、怜はにやけて否定するが、いつも付き合ってくれる。
怜がそれをすると喜ぶ事を知っている私は、怜を利用して公園に入った。
案外暗くなっている空を見上げる。
いつも座っているベンチに腰をかけて、真っ二つに割れた月に目をやった。
綺麗な三日月の周りに、子分のように散っている小さな星を手で隠した。
都会だというのに、星は雲に身を隠さずに出ている。
プラネタリウムまではいかなくても、誇りを持ってそうに見える星に、少しだけ嫉妬した。
「私も星みたいに綺麗になれるかなぁ・・・・・・」
まだ泣いた跡がある目元に、私の腕を置いた。
「綺麗になって何すんだよ」
「え? うーん、ハルトに綺麗だねって言ってもらうの」
「言ってもらえなかったらどうすんの?」
「そうだなぁ・・・・・・その時は怜に言ってもらおうかな」
「なっ・・・・・・!」
冗談で言ったつもりの言葉でも赤面する怜に、少しだけ笑みを漏らした。
でも、本当にハルトに綺麗だねって言ってもらいたい。
せめて私を見て微笑んでくれるだけでもいい。
近くにいて欲しい。
「ねぇ怜」
私は横切った野良猫を眺めながら怜に訊ねた。
「ん?」
お決まりの返事をしたのに安心して、私は続ける事を決意する。
「私に隠してる事、言ってくれないかな」
