時計の針は、ちょうど四時を指していた。
私は、踊り場に掛けられている壁時計に何度もちらちらと目をやる。
さっきからの脚の震えは、きっとハルトの事で頭がいっぱいになっているからだ。
ハルトは委員会があると言っていたので、もうすぐ戻ってくるはずだ。
私は開いている重い扉を開けて、屋上に上がった。
そういえば、怜がハルトに会うのに私がいて大丈夫だろうか。
最初から怜だけの方がいいような気がする。
私はその後どこにいればいいのか分からないし。
「怜、あのさ、ハルトもうすぐ来ちゃうでしょ? その時までに、怜だけで屋上にいて欲しい、の。 私はハルトに見つからないように隠れるから」
怜は聞いているのか聞いていないのか分からなかったが、一回頷いた。
私は、適当な場所を見つけて身を潜めた。
急に始まった頭痛。
頭を打ったりしないように、身を縮める。
ズキズキと痛む頭痛が止まない。
もう分かりきっていて慣れていても、痛みに耐える事は出来ない上に苦痛。
でも、こうする事によって怜が自由に動けるというのは怜にとっていい事だろうから、私は怜の無理難題な願いも聞いてやれるのだ。
しかし、今頭痛が来たという事は、もうハルトが近くにいるという意味になる。
「・・・・・・李依、お前・・・・・・」
「何っ・・・・・・!? 早く出て! も、もうすぐハルト・・・・・・来ちゃうよ・・・・・・」
私は今出せる最大限の声を振り絞った。
目の前がぐるりと一回転する。
何だか、いつもよりかなりきつい気がする。
どうしてだろう・・・・・・。
そう考えた時には、もう痛みが治まっていた。
さっきまでの頭痛が嘘みたいに思える。
「怜、早く行って。 もうすぐハルト、委員会終わる頃だから」
真正面にある、イケメンの部類に入るような顔立ちの怜に行った。
怜は、額を流れる汗を腕で拭う。
そして、この街を一望出来る唯一のベンチに座りに行った。
あの場所で話すつもりなのだろう。
私のオススメスポットであり、出来れば誰にも取られたくない場所だ。
でも、怜とハルトならいっか。
それに、ここなら綺麗な夕焼けも見えるし、ちょうどいい。
「なぁ李依」
怜が振り返って私を見た。
「何?」
「・・・・・・あのさ、俺あんまり喋ってるとこ見られたくないから、ちょっと向こうにいてくれないか?」
あぁ、そういう事。
「分かった」
私は仕方なく立ち上がり、屋上の扉を開けて踊り場の近くの柱にもたれかかった。
ここならハルトが来ても分からないだろう。
その時。
「あー、百香悪い。 ちょっと俺行かなきゃならない所があるんだよ」
聞き慣れている男子の声に、私は耳を傾ける。
多分隣にいるのは百香だ。
やっぱり私に内緒なんだ・・・・・・。
「えー、なんでよ、信じらんない!」
「悪いな」
こっちを優先してくれている少しの誇らしさや嬉しさと、やっぱりまだ百香とイチャついている悔しさの半々が胸に押し寄せた。
私は一人静かに唇を噛み締める。
そこに、やっとという感じのハルトが現れた。
私は、踊り場に掛けられている壁時計に何度もちらちらと目をやる。
さっきからの脚の震えは、きっとハルトの事で頭がいっぱいになっているからだ。
ハルトは委員会があると言っていたので、もうすぐ戻ってくるはずだ。
私は開いている重い扉を開けて、屋上に上がった。
そういえば、怜がハルトに会うのに私がいて大丈夫だろうか。
最初から怜だけの方がいいような気がする。
私はその後どこにいればいいのか分からないし。
「怜、あのさ、ハルトもうすぐ来ちゃうでしょ? その時までに、怜だけで屋上にいて欲しい、の。 私はハルトに見つからないように隠れるから」
怜は聞いているのか聞いていないのか分からなかったが、一回頷いた。
私は、適当な場所を見つけて身を潜めた。
急に始まった頭痛。
頭を打ったりしないように、身を縮める。
ズキズキと痛む頭痛が止まない。
もう分かりきっていて慣れていても、痛みに耐える事は出来ない上に苦痛。
でも、こうする事によって怜が自由に動けるというのは怜にとっていい事だろうから、私は怜の無理難題な願いも聞いてやれるのだ。
しかし、今頭痛が来たという事は、もうハルトが近くにいるという意味になる。
「・・・・・・李依、お前・・・・・・」
「何っ・・・・・・!? 早く出て! も、もうすぐハルト・・・・・・来ちゃうよ・・・・・・」
私は今出せる最大限の声を振り絞った。
目の前がぐるりと一回転する。
何だか、いつもよりかなりきつい気がする。
どうしてだろう・・・・・・。
そう考えた時には、もう痛みが治まっていた。
さっきまでの頭痛が嘘みたいに思える。
「怜、早く行って。 もうすぐハルト、委員会終わる頃だから」
真正面にある、イケメンの部類に入るような顔立ちの怜に行った。
怜は、額を流れる汗を腕で拭う。
そして、この街を一望出来る唯一のベンチに座りに行った。
あの場所で話すつもりなのだろう。
私のオススメスポットであり、出来れば誰にも取られたくない場所だ。
でも、怜とハルトならいっか。
それに、ここなら綺麗な夕焼けも見えるし、ちょうどいい。
「なぁ李依」
怜が振り返って私を見た。
「何?」
「・・・・・・あのさ、俺あんまり喋ってるとこ見られたくないから、ちょっと向こうにいてくれないか?」
あぁ、そういう事。
「分かった」
私は仕方なく立ち上がり、屋上の扉を開けて踊り場の近くの柱にもたれかかった。
ここならハルトが来ても分からないだろう。
その時。
「あー、百香悪い。 ちょっと俺行かなきゃならない所があるんだよ」
聞き慣れている男子の声に、私は耳を傾ける。
多分隣にいるのは百香だ。
やっぱり私に内緒なんだ・・・・・・。
「えー、なんでよ、信じらんない!」
「悪いな」
こっちを優先してくれている少しの誇らしさや嬉しさと、やっぱりまだ百香とイチャついている悔しさの半々が胸に押し寄せた。
私は一人静かに唇を噛み締める。
そこに、やっとという感じのハルトが現れた。
