全校集会-。
今日は校長の話だけで終わりという、すごく
楽な集会だ。
これで話も短ければいいのだけど、
そんなこともなくきっと長いのだろうな。

『こんにちは~』
校長の声が、静かな体育館に響きわたる。

もちろん私は、
校長の話なんて聞くつもりない。
最初と最後だけ聞けばいいと思っていた。

あたりをみわたす。
私は先生のことを探した。
あっちかな、こっちかな-。
周りの目を気にしつつ、
そっと後ろを振り返る。

彼は見つからず、仕方なく校長の話を
聞くのだった。