その言葉に一瞬ドキッとしてしまう。


少なくとも、ミッキーはあたしに似ていると言われても嫌な気分になっていない様子だった。


安堵と、ほんの少しの期待が胸の中に膨らんでいく。


「そんな言い方したら、女の子は期待しちゃうよ」


あたしがそう言うと、ミッキーは「え? 期待ってなにを?」と首をかしげて聞いて来た。


どうやら本人はなにも気が付いていない様子だ。


それを見て少しだけ落胆してしまう。


でも、まぁいっか。


その方がミッキーらしいし。


それからあたしたち3人は子猫と一緒に遊んだ。


久美たちと一緒にいる時と違い、無理せず自分を出す事ができる。