もしかして……。
と、脳裏にある憶測が浮かんできた。
「俺と富田さんをイジメているヤツは同一人物か」
明人君が呟くようにそう言った。
あたしは無意識の内に頷いていた。
あたしもそう感じていた。
手口が全く同じだなんておかしい。
「明人君、自分でホームページを作ってる?」
そう聞くと、明人君は左右に首を振った。
「いや、作ってないけど……」
「そっか」
あたしは少し落胆した。
ホームページを持っていないということは、乗っ取りなどの経験はないようだ。
「怖いよな。俺をイジメていた犯人なんてまだ全然目星がつかないんだ」
その言葉にあたしは頷いた。