考えてもわからないけれど、とても大きな存在のような気がしていた。


例えば、クラスメート全員とか……。


考えが暗い方向へと進み始めた時、楓があたしの手を握りしめて来た。


「大丈夫だよ美紗。誰が犯人でもあたしは美紗の友達だから」


そう言い、笑顔を見せる楓。


あたしはその優しさに、胸の奥がジンと熱くなったのだった。