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警察へ行くことを両親にも伝えると、お母さんがパートを早退してついて来てくれることになった。


あたしをここまで落としいれた犯人を許す気はないようだった。


あたしも気持ちはお母さんと同じだった。


平和な日常を返して欲しいと願っている。


けれど、犯人を知る事は怖い事でもあった。


もしもクラスメートの誰かだったら?


もしも、ずっと仲良くしてきた子が犯人だったら?


そう考えると、犯人なんて見つけなくていいという思いも出て来てしまう。


そんな弱い自分の心に喝を入れて、あたしはお母さんの運転する車の後部座席に、楓と2人で乗り込んだのだった。