「んぎゃっ!?」


結果明人君がミッキーからの熱い抱擁を受けることになってしまい、明人君はミッキーの腕の中で目を白黒させている。


その様子がおかしくて、あたしは思わず吹き出してしまった。


「ねぇ、友達記念日ってことで、これからカラオケでも行かない?」


楓の提案にあたしは目を輝かせた。


カラオケなんてここ最近全然行ってない。


「今日は平日だし、学生割引にきくよ」


「行きたい行きたい!」


「2人とも、カラオケはいいけど、ミッキーをどうにかしてくれよ」


ミッキーを振りほどく事のできない明人君が涙目になってそう言ったのだった。