だけど、昨日の会話を聞く限りでは犯人はすでに分かっているような様子だった。


でも、それは言えない。


あたしが2人の後を付けていた事がバレてしまうから。


「犯人がわかるまで、ここにいる」


明人君はそう言い、教科書に視線を戻したのだった。