「今日ってお祭りだっけ?」


そう呟くと、お姉ちゃんは首を傾げた。


「おぉ、来た来た」


住職がそう言い、あたしとお姉ちゃんを手招きした。


仕事もデートもすっぽかしてここへ来たんだから、つまらない用事なら怒ってやろう。


そう思っていたのだけれど……。


人の壁をかき分けてその中央へと足を進めると、赤ちゃんの鳴き声が聞こえて来たのだ。


「お前たちの兄弟だよ」


そう言い、顔をくしゃくしゃにして泣く双子の男の子を見せられた。


その首にはブルーのネックレスが付けられている。


形はあたしたちが持っているものと全く同じだ。