自分が描いた空の絵。

暗闇の中、もがいている自分がいる。

苦しいーー。

助けてーー。

そう叫んでいる。

そんなんじゃないよ。

苦しい暗闇にもきっと、微かな輝きがある。

ふと思い立って久しぶりに筆を取る。

真っ白な絵の具に黄色を少し。

吸い込んだ絵の具の匂いが身体中を駆け巡り、思いもよらず私を奮い立たせる。

ああ、やっぱり私は絵が好きだ。

キャンバスに塗られた黒い暗闇。

その上に細い筆で小さな星をいくつか描いた。

できたーー。

輝く星空はキラキラした世界へ私を導いてくれる。

大きく深く、深呼吸。

しばらく絵を見つめていた私は筆を置き、タブレットを開く。

もう、これで呟くのも最後だろう。

『涙の先にはきっと、笑顔の虹が待っている』

ーendー