アカウント名は『ナナ』。
アイコンに写真は使えず、好きな色を選べる。私の色は水色、1番好きな色。
少しだけ、考えて。
『今日は複雑な気分。少しだけ下がって、少しだけ上がった。2人の笑顔が眩しかった』
そう書いて一度読み返してみる。
どうせ誰も見ることなんてない。あくまでも、自分の気持ちを整理して文字にする。その作業で1日をリセットできる、そんな気がするだけだ。
『今日は複雑な気分。少しだけ上がって、少しだけ下がった。みんなの笑顔は眩しすぎる』
そう書き直してさっさと投稿を済ませ画面を閉じる。
タブレットの電源を切ろうとして、ついさっきまで開いていたSNSのアプリに新しい投稿があることを知らせるマークが付いていることに気づく。
私と同じ時刻に投稿したのだろう、少しだけ気になり再びアプリを開く。
そこにあるのは真っ赤なアイコン。名前は『イチ』。男子っぽい、かな。
『一生懸命になって何が悪い?アツくなるのはダサい?本当は勝ちたかった』
そこにはまるで、その強い思いを吐き出すようなメッセージ。
勝ちたかったって、今日の球技大会のこと?じゃあ、一年生?いったい誰?
『勝ちたい。
一生懸命やりたい』
だったらやったらいいじゃん。一瞬だけ、そう思った。
でも。
そうだよね、きっとこの人は周りに合わせたんだ。
そのクラスのカラーは、どうしても出てしまう。やる気のないメンバーの中で1人、アツくなるのは浮いてしまう。だから自分を抑えて、試合に負けてしまった。
きっとそれに後悔してるんだ。
アイコンに写真は使えず、好きな色を選べる。私の色は水色、1番好きな色。
少しだけ、考えて。
『今日は複雑な気分。少しだけ下がって、少しだけ上がった。2人の笑顔が眩しかった』
そう書いて一度読み返してみる。
どうせ誰も見ることなんてない。あくまでも、自分の気持ちを整理して文字にする。その作業で1日をリセットできる、そんな気がするだけだ。
『今日は複雑な気分。少しだけ上がって、少しだけ下がった。みんなの笑顔は眩しすぎる』
そう書き直してさっさと投稿を済ませ画面を閉じる。
タブレットの電源を切ろうとして、ついさっきまで開いていたSNSのアプリに新しい投稿があることを知らせるマークが付いていることに気づく。
私と同じ時刻に投稿したのだろう、少しだけ気になり再びアプリを開く。
そこにあるのは真っ赤なアイコン。名前は『イチ』。男子っぽい、かな。
『一生懸命になって何が悪い?アツくなるのはダサい?本当は勝ちたかった』
そこにはまるで、その強い思いを吐き出すようなメッセージ。
勝ちたかったって、今日の球技大会のこと?じゃあ、一年生?いったい誰?
『勝ちたい。
一生懸命やりたい』
だったらやったらいいじゃん。一瞬だけ、そう思った。
でも。
そうだよね、きっとこの人は周りに合わせたんだ。
そのクラスのカラーは、どうしても出てしまう。やる気のないメンバーの中で1人、アツくなるのは浮いてしまう。だから自分を抑えて、試合に負けてしまった。
きっとそれに後悔してるんだ。