ここで自殺する予定だった明美は数歩後ずさりをした。

「家に来て、一緒にあそぼ!」

少女が明美の手を掴んでおねだりをする。

「うちの家すぐそこのアパートの大家をしてるんです。近いですから、ぜひどうぞ」

旦那さんにまでそう言われると、断ることができなかった。