思ってもみなかったマルオの報告に、拓海と俺の涙腺が崩壊。

 どれだけこの日を待っていただろうか。

「やろう!! マルオ!!」

 拓海が涙目になりながらマルオの手を取った。

「マルオがいなきゃ、俺らの舞台は出来ないじゃん。待ってたよ、マルオ。おかえり」

 俺はというと、我慢出来ずに目から涙を零しながらマルオの髪をくしゃくしゃと撫でた。

「ちょっと家出が長すぎたよね。ごめんね。ただいま」

 マルオも「待っててくれてありがとう」と言いながら泣いた。

 暫く余韻に浸りながら3人で泣いていると、

「久々に4人で飲むか。マルオの結婚と、岳海蒼丸の復活を祝って。俺、酒買ってくるわ」

 拓海がコンビニに行くべく、手のひらで頬の涙を引き取った。