「蒼ちゃんは幸せ者ね。自分を理解してくれて、やりたい事にも協力してくれる心の温かい友達が3人もいる。そりゃあ、毎日飽きずに3人の話をしちゃうわけだわ。蒼ちゃん、毎日楽しくて楽しくてどうしようもないんだと思う。変な事ばっかり言う弟だけど、これからも宜しくね」

 花さんがホッと肩を撫でおろしながら笑った。

 「楽しい思いをしているのはお互い様。4人でいるのがめちゃくちゃ楽しいんです」

 『こちらこそです』と花さんに笑い返し、談笑していると、

 「がっくんがウチの姉ちゃんを狙い始めたので、撮影を再開しまーす‼」
 
 蒼ちゃんが手を叩き、集合を呼び掛けながらマルオと拓海と共にこちらへ走ってきた。

 「蒼ちゃんのお姉さんじゃなかったら頑張ってたわ」

 蒼ちゃんに冗談を言いながら立ち上がる。

 「蒼ちゃん、平気でデートとかにくっついて来そうだもんね」

 マルオが笑いながら俺に同調した。