高校受験と同様に、大学受験が終わるまで岳海蒼丸の活動はおあずけ。

 4人共塾に通い、受験モードに。

 勉強嫌いの俺にとっては苦痛で苦痛で仕方がない受験地獄を1番に抜けたのは、宣言通りに指定校推薦を勝ち取った拓海だった。

 そして、後に続いて蒼ちゃんが大学を決めた。拓海と同じ大学に、なんとAO入試で受かったのだ。

 しかし、芸術学部の拓海と文学部の蒼ちゃんはキャンパスが違うらしい。

 そして、トントントンとリズム良く公募推薦でマルオまで受かった。まさかの拓海と蒼ちゃんと同じ大学だった。

 工学部のマルオは、蒼ちゃんとキャンパスも一緒らしく、喜びを爆発させていた。

 そして俺はというと…。