あたしは、ここで何をしているのだろう。
あたしは、こんなふうに書類整理をするために学校に行っていたのだろうか。
理学療法士になることは、子供の頃からの夢だった。
小さい頃、おばあちゃんが入院している病院に行ったとき、リハビリの担当をしていた人がすごく好きで。
あたしも大きくなったらこんなふうになりたいって自然に思えた。
束になっている診療記録に穴を開けて、ファイリングをしている手を止めて、辺りを見渡す。
時刻は10時15分。
いつもなら、清川さんとリハビリを頑張っている頃だ。
どうして、こうなってしまったのか。
何が間違っていたのか。
気を緩めたら涙が出そうだったけど、踏ん張った。
こんなことで泣きたくなかった。
負けたくなかった。
いつか絶対に担当を取り戻したい、そう思っていた。
でも、そんなことはなかった。
来る日も来る日もあたしに与えられる仕事は書類整理だったり、パソコンへの入力だったり。
いわゆる雑用だった。
あたしは、こんなふうに書類整理をするために学校に行っていたのだろうか。
理学療法士になることは、子供の頃からの夢だった。
小さい頃、おばあちゃんが入院している病院に行ったとき、リハビリの担当をしていた人がすごく好きで。
あたしも大きくなったらこんなふうになりたいって自然に思えた。
束になっている診療記録に穴を開けて、ファイリングをしている手を止めて、辺りを見渡す。
時刻は10時15分。
いつもなら、清川さんとリハビリを頑張っている頃だ。
どうして、こうなってしまったのか。
何が間違っていたのか。
気を緩めたら涙が出そうだったけど、踏ん張った。
こんなことで泣きたくなかった。
負けたくなかった。
いつか絶対に担当を取り戻したい、そう思っていた。
でも、そんなことはなかった。
来る日も来る日もあたしに与えられる仕事は書類整理だったり、パソコンへの入力だったり。
いわゆる雑用だった。