グラウンドの中の待機場所からは部員たちが見えた。 三藤先輩…そして…三年生たち。 さっきは、自分でも驚くほど声が出た。 三年生たちがこれで勘弁してくれるといいんだけど… そのためにも、僕は今日、全力で走る。 いよいよ、始まる。