一番に優先すべきは自分の感情や意思よりも蜜のそれら。自分自身は後回し。

俺の中じゃそれは当たり前のことで、ていうか蜜より優先することとかありません。

だからしょうがないな、って、たとえもったいないことしてんな、とか、俺ってバカだよな、とか、あーヤりてぇー…とか、本音が募るほどあったとしてもっ!蜜のために折れてやるのが愛。


好きより愛してんだから、それぐらいどうってことねぇよ。

拒否られるのはまあ、…うん。かっこ悪ぃから心の中でだけど、泣けるぐらいにはかなりへこむけどね。ベリーベリーベリーショック!!


泣く蜜を慰めながら、俺もほろりと内心で(相当)へこんで。

そのあとに蜜の部屋を出て行ったリビングで気まずそうに顔を赤らめながら律にもう一回謝られたけど、蜜とゲームを始めたらなんか楽しそうに盛り上がりだしたから蜜には内緒でシメてやった。

お前の所為で蜜とヤれねぇしブラジャーどころかまともに腹も見れなくてこっちはモヤモヤしてんのに楽しそうにしてんじゃねぇよこのゲーマー。と、華麗なプロレス技で。

へっ、ざまぁ。


それから今まで甘い雰囲気になることは一度もなかった――わけではなくて。何度かその雰囲気になってスるチャンスはあった。

だけどやっぱり俺の意思だけで事に及ぶのは最低だと思う俺はキスだけで止まっていて。

さっきも言ったように俺が最優先すべきは自分より蜜。