そんなことがあってから私は、彼のことをいくらか注意深く見るようになっていた。
もちろん気付かれないように、そっと。
そこでわかったことがあった。
彼は時々、昼休みに友達に『ちょっと委員会の仕事
があるから』などと言って教室を出ていくことがあった。
距離を取りながらついていくと、彼が向かった先は図書室だった。
そして、その日の放課後にノートを見ると、絵が増えている。
またあるとき、朝、たまたま彼の姿を見たことがあった。
学校に行くには早い時間に家の窓から歩いていくのが見えた。
さすがについていくことはしなかったけど、彼がなぜこんなに早く学校に行っているのかはすぐにわかった。
朝早く彼を見かけるのは、決まって私がなにかものを隠された次の日。
そして私が登校すると、私の目に届きやすいところでそれは見つかる。
もちろん気付かれないように、そっと。
そこでわかったことがあった。
彼は時々、昼休みに友達に『ちょっと委員会の仕事
があるから』などと言って教室を出ていくことがあった。
距離を取りながらついていくと、彼が向かった先は図書室だった。
そして、その日の放課後にノートを見ると、絵が増えている。
またあるとき、朝、たまたま彼の姿を見たことがあった。
学校に行くには早い時間に家の窓から歩いていくのが見えた。
さすがについていくことはしなかったけど、彼がなぜこんなに早く学校に行っているのかはすぐにわかった。
朝早く彼を見かけるのは、決まって私がなにかものを隠された次の日。
そして私が登校すると、私の目に届きやすいところでそれは見つかる。