「莉奈、一緒に帰ろ」
「うん。ちょっと待ってて、先生に日誌出してくるから」
パタパタと急いで廊下に出ると、「りーな」と凛々ちゃんに引き止められた。
「今日も小野寺と一緒に帰るなんて、順調そうだね〜」
「う、うん…。まだ恥ずかしいけど、最近はやっと目を合わせて話せてきてるんだ」
小野寺くんと付き合った次の日、小野寺くんがクラスメイトの前で私のことを名前呼びしてきてクラスの男子に冷やかされているところ、「付き合ってるから名前呼びをして何が悪いんだ?」と公開告白をしたせいで私たちの交際はあっという間に知れ渡った。
最初の方は男子からも女子からも質問攻めに遭い大変だったけど、それも時間が経つにつれて徐々になくなっていき今ではみんな温かく見守ってくれている。
小野寺くんを密かに好きだった女子たちに陰口を言われることもあったけど、小野寺くんが笑いかけてくれるだけで幸せでそれも気にすることはあまりなくなった。
小野寺くんと付き合う前も私は前の嫌いだった自分より少しは変われたと思っていたけど、付き合ってからはもっと変わった気がする。
いつだって人の目を気にして空気のように生きていた毎日だったけど、今は小野寺くんの目に映るだけで嬉しくて少しでも可愛いと思われたくて努力をするようになった。
当たり前のように小野寺くんの隣にいられるこの関係がとても幸せだった。
「すっかり垢抜けて恋する乙女って感じで莉奈が遠くなったように感じてたけど、目を合わせて話すだけで手一杯だったとは安心したよ」
「えー何それ」
「うん。ちょっと待ってて、先生に日誌出してくるから」
パタパタと急いで廊下に出ると、「りーな」と凛々ちゃんに引き止められた。
「今日も小野寺と一緒に帰るなんて、順調そうだね〜」
「う、うん…。まだ恥ずかしいけど、最近はやっと目を合わせて話せてきてるんだ」
小野寺くんと付き合った次の日、小野寺くんがクラスメイトの前で私のことを名前呼びしてきてクラスの男子に冷やかされているところ、「付き合ってるから名前呼びをして何が悪いんだ?」と公開告白をしたせいで私たちの交際はあっという間に知れ渡った。
最初の方は男子からも女子からも質問攻めに遭い大変だったけど、それも時間が経つにつれて徐々になくなっていき今ではみんな温かく見守ってくれている。
小野寺くんを密かに好きだった女子たちに陰口を言われることもあったけど、小野寺くんが笑いかけてくれるだけで幸せでそれも気にすることはあまりなくなった。
小野寺くんと付き合う前も私は前の嫌いだった自分より少しは変われたと思っていたけど、付き合ってからはもっと変わった気がする。
いつだって人の目を気にして空気のように生きていた毎日だったけど、今は小野寺くんの目に映るだけで嬉しくて少しでも可愛いと思われたくて努力をするようになった。
当たり前のように小野寺くんの隣にいられるこの関係がとても幸せだった。
「すっかり垢抜けて恋する乙女って感じで莉奈が遠くなったように感じてたけど、目を合わせて話すだけで手一杯だったとは安心したよ」
「えー何それ」



