そのままの君も美しいけど
真っ赤に染まった君をそっと連れ出し
太陽の光に照らしたくなる

「行っておいで」と背中をそっと押し
過保護な私は小さな窓から見守る
日光浴を受けて、君がゆっくり伸びをするたび
思わず笑みがこぼれる

鼻腔をかすめる甘酸っぱい香りで目が覚め
思わず話しかけたくて窓を開けたくなるけど
心を鬼にして見守る
ふと気づけば窓越しに映る自分の頬も
君に染められてほんのり赤くなる

君はゆっくりと 熱を帯び
蜜が溢れて黄金色に輝く
その姿に心が躍る

ひとくち頬張れば
ほっとする優しさ広がり
温かな甘さが心の奥まで沁みわたる
ほんのりと甘さ残るその余韻に、ため息がもれる

今日も一日がんばった自分に
ご褒美としてバニラアイスのせちゃおう