一時は世間をお騒がせしていた君のこと、心配していたんだ。
少しずつ回復していると知って、良かったと心を撫でおろす。
秋になるとピカピカに輝きを放つ君に、さらに心を奪われる。

湯気を纏って登場する君は、最強だ。
まさに死闘を繰り広げた末に、勝利の栄光を手にしたボクサーなみの熱気。
そこに、拍手喝采が響き渡る。
その光景に見慣れてしまったけど、君がいなくなった時の喪失感を考えるだけで、
胸が痛くなる。

君がいないと、私だめみたい。
だめみたいなの私だけではないみたい。
たまに、浮気してしまうけど、気づいたんだ。
やっぱり、君が一番だと。
君は仲間を作るのが上手だ。君には何人の相方がいるんだろう。
手の上で転がされて、相手と共に抱きしめられる君。
そこで待ってて、放置してしまい、君を怒らせてしまうこともある。
本当にごめん。

繰り広げられる朝一緒に過ごす相手にふさわしいのは、君かあいつか論争。
私は君のことを推している。
「あぁ、遅刻する~」と一緒に駆け出し、運命の出会いを果たすことは出来ないけど
そんなこと気にするな。
でも、最近、君の要素を加えたあいつの存在も悪くないと思い始めたんだ。
たまには、あいつと手を取り合っても悪くないのではないかと。

「ありがとう」という言葉だけでは足りないほど
君に伝えたいことがまだ沢山ある。
一途に思うことは出来ないけれど、
君のこと嫌いにはなれない。

身勝手なのはわかっている。
でも、許してほしい。
これからもよろしくね。

これは、「日本の食卓」という舞台を支えてきた変幻自在の立役者の君に送る言葉。