「光先生、今日も麗しいわ」
「眼鏡姿も決まるわぁ」
「あぁ、私、光先生のパソコンになりたい」
「クソ分かる」
光香の研究室の前で、女学生たちが光香の一挙手一投足に黄色い歓声を上げている。
「真面目なお顔が素敵」
「あっ、光先生がスマホを見たわ! だれかからメッセージかしら」
「やだ、もしかして彼氏?」
「うそ!」
女学生たちは食い入るように光香の様子を見守る。
そうとは知らず、光香は届いたメッセージを見て、くすりと笑う。
「やだっ! 笑ったわ! 光先生が笑ったわよ!?」
「可愛い可愛い死ぬ可愛い」
「神さまありがとう」
「あぁもう、相手はだれなのッ!」
※メッセージはモモからだった。