その違和感とは昊葉会長、那津葉先輩の2人の校章が違う事だった。なんと昊葉会長は赤い薔薇の校章、那津葉先輩はピンク色の桜の校章で、私と三葉さんは金色の桜の校章で全く違う色、デザインだった。その事に驚いて思わず声を上げてしまった。だって、校章って全生徒共通の物じゃない?!
「校章が違う?!」
「ああ。やっぱり知らないよね。まあその方がいいけどね?」
そう言って昊葉会長が苦笑した。けれど、その方がいいとはどういう事なのだろうか。
「あの…どういう事か説明してもらってもいいですか?」
「うん。もちろん。まずさっき資料に書いてあった事を思い出してもらって何を表すか分かるかな?」
そう聞かれても私にはよく分からないかったので何も言えない。それは隣にいた三葉さんも同じのようだった。それを察したように、那津葉先輩が「昊葉会長、しっかり説明してあげてください。」と言って昊葉会長の脇腹をつっつく。
「ごめんね。説明が不十分だったね。こんな事を僕から言うのもあれなんだけど…。この校章は「人間かどうか」を表しているんだ。」
「そっか!だからさっき…。」
私には今の昊葉会長の言った言葉の意味を理解する事ができた。それは三葉さんも同じだったようで理解したと言っていた。
「そう。分かってくれたなら話が早いや。資料に書いてあったように僕の赤い薔薇の校章は契約済みのヴァンパイアを、那津葉さんの桃色の桜の校章は契約済みの人間を。そして君たちの金色の桜の校章は契約をしていない人間を表しているんだ。その他の校章は書いてあった通りだよ。」
「1ついいですか?」
昊葉会長の言葉を聞いて三葉さんが質問をする。
「契約、とはなんですか?」
「ああ。それはね。ヴァンパイアが10歳になると「血の契約」というものを結べるんだ。その相手にしか血を与えられないし、もらえなくなる。だから特別寮なんてものも用意されてるんだ。」
実は、夢色学園には寮が用意されている。しかも!なんと、そのお金は全て学園が負担してくれている。
(確かに寮は3つあったかも…?てことは女子寮、男子寮、特別寮って事かな?)
「さあ。これで説明は終わりだ。それで、君達にやってもらいたい事があるんだ。」
私と三葉さんはきょとんとした表情で声を合わせて言う。
「やってもらいたい事?」
「そうなんだ。2つあってね?1つ目は、異能力者とヴァンパイアが人間に悪さをしていない事と人間達にこの真実を言いふらしていないかの監視。」
「…なるほど、察しがつきましたよ。その決まりを現在は守っているから私達がその事実を知らなかったというわけですね…。」
三葉さんの言葉を聞いてようやく理解した私は、そういう事かと頷く。
(三葉さん本当に賢いな…。)
「2つ目が伝承にある歌姫のことについてなんだ。今年、「女神」、「歌姫」、「プリンセス」の3人が入学したっていう情報をもらったんだ。だから3人に危険が及ばないように見つけだ…」
バンッ!
昊葉の言葉を遮るように、三葉さんが思いっきり机を叩いて立ち上がる。そして、小さな声で「無理…。」と言っていた。
「体調が悪くなったので帰ります。生徒会については分かりましたので。」
そう言って生徒会室から出て行こうとした。それを私が呼び止める。
「あの!私…その…お、送りましょうか?」
「いい!うるさい!!黙って。」
そう言い放って出ていってしまった。
「校章が違う?!」
「ああ。やっぱり知らないよね。まあその方がいいけどね?」
そう言って昊葉会長が苦笑した。けれど、その方がいいとはどういう事なのだろうか。
「あの…どういう事か説明してもらってもいいですか?」
「うん。もちろん。まずさっき資料に書いてあった事を思い出してもらって何を表すか分かるかな?」
そう聞かれても私にはよく分からないかったので何も言えない。それは隣にいた三葉さんも同じのようだった。それを察したように、那津葉先輩が「昊葉会長、しっかり説明してあげてください。」と言って昊葉会長の脇腹をつっつく。
「ごめんね。説明が不十分だったね。こんな事を僕から言うのもあれなんだけど…。この校章は「人間かどうか」を表しているんだ。」
「そっか!だからさっき…。」
私には今の昊葉会長の言った言葉の意味を理解する事ができた。それは三葉さんも同じだったようで理解したと言っていた。
「そう。分かってくれたなら話が早いや。資料に書いてあったように僕の赤い薔薇の校章は契約済みのヴァンパイアを、那津葉さんの桃色の桜の校章は契約済みの人間を。そして君たちの金色の桜の校章は契約をしていない人間を表しているんだ。その他の校章は書いてあった通りだよ。」
「1ついいですか?」
昊葉会長の言葉を聞いて三葉さんが質問をする。
「契約、とはなんですか?」
「ああ。それはね。ヴァンパイアが10歳になると「血の契約」というものを結べるんだ。その相手にしか血を与えられないし、もらえなくなる。だから特別寮なんてものも用意されてるんだ。」
実は、夢色学園には寮が用意されている。しかも!なんと、そのお金は全て学園が負担してくれている。
(確かに寮は3つあったかも…?てことは女子寮、男子寮、特別寮って事かな?)
「さあ。これで説明は終わりだ。それで、君達にやってもらいたい事があるんだ。」
私と三葉さんはきょとんとした表情で声を合わせて言う。
「やってもらいたい事?」
「そうなんだ。2つあってね?1つ目は、異能力者とヴァンパイアが人間に悪さをしていない事と人間達にこの真実を言いふらしていないかの監視。」
「…なるほど、察しがつきましたよ。その決まりを現在は守っているから私達がその事実を知らなかったというわけですね…。」
三葉さんの言葉を聞いてようやく理解した私は、そういう事かと頷く。
(三葉さん本当に賢いな…。)
「2つ目が伝承にある歌姫のことについてなんだ。今年、「女神」、「歌姫」、「プリンセス」の3人が入学したっていう情報をもらったんだ。だから3人に危険が及ばないように見つけだ…」
バンッ!
昊葉の言葉を遮るように、三葉さんが思いっきり机を叩いて立ち上がる。そして、小さな声で「無理…。」と言っていた。
「体調が悪くなったので帰ります。生徒会については分かりましたので。」
そう言って生徒会室から出て行こうとした。それを私が呼び止める。
「あの!私…その…お、送りましょうか?」
「いい!うるさい!!黙って。」
そう言い放って出ていってしまった。