夏が訪れ、キャンパスは緑に包まれていた。僕たちは近くの海へ行くことにした。砂浜でのんびり過ごし、波の音を聞きながら楽しい時間を共有した。その瞬間、ふとしたことで手が触れ合い、ドキリとした。

「アキ、どうしたの?」沙紀が不思議そうに聞いた。

「なんでもないよ、ただ、楽しいなって思って」と無理に笑顔を作る。でも、その後、心の中で気持ちが高鳴っているのを感じた。

帰り道、沙紀が「私、アキのことが好きかもしれない」と言った瞬間、心臓が止まるかと思った。「僕も、好きだよ」と返事をすると、彼女の目が驚きで大きくなった。