数時間後、子供たちはホウキを乗りこなしていた。父はそれを見守っていた。
「そろそろ、お昼にしましょう。」
母がみんなを呼ぶ。
みんなは、食堂に行きご飯を食べる。
お昼はオムライスだ。
「お母さんのオムライスだぁー!」
「やった!」
みんなお母さんのオムライスが大好きなのだ。
「ご飯を食べたら、国王に挨拶に行くからね。」
と父が言った。
「国王?」
「マジッ?」
「ここって、王様とかお姫様がいるの?」
「王族なんて、怖いよ。」
「おうさまかっこいい?おひめさまかわいい?」
「怖くはないわねぇ。かっこいいかどうかはちょっと私からは言えないわねぇ。」
「まぁ、行ってみればわかるよ。」
お昼ご飯を食べ、出かける準備をする。
王族に会うにはそれなりの格好をしなくてはいけない。
母は、子供たちに洋服を用意していた。
しかし、思った以上に子供たちが成長していたため用意していた服はサイズが合わない。
それはもうツンツルテンだ。
母は悩んだ。
「魔法でも使わない限り、これは無理だわ。」とミアが言った。
「あっ!それ!魔法!」
「お母さん、魔法で何とか出来ない?」
「そうねぇ。やれるかしら?」
そう言いながら母が手をかざしてみる。
洋服が光るーーーとサイズが丁度になった!!
「魔法って万能だねー。」
家族は母の魔法のおかげで、それなりの格好で出かけることができた。
馬車2台に揺られ家族は王宮に向かった。
1台目の馬車では
「揺れすぎでしょこれ?」
「お母さん、お尻が痛いよー。」
「きゃっ、きゃっ」
「もう少ししたら着くからね。着いたら「痛いのポイッ」しようね。」
2台目の馬車では
「揺れすぎだねー?馬車のせいだけじゃなくて道路もガタガタなんでしょ?」
「お尻、痛てーし。これじゃ座ってらんないわー。」とケイは立ち上がった。
「そうだな、ここは舗装の技術はないんだよなー。ふーむ。」と考える父。
そうこうしているうちに馬車は王宮の入り口にやって来た。
ここからさらに先に進むようだ。
そしてだんだんと見えてきたのはは絵本にあるようなお城だった。
馬車が止まりドアが開く。
みんなのお尻に「痛いの痛いのポイッ!」と母がやった。痛かったお尻は痛くなくなった。
お城の入り口で大きな扉の両脇には剣を持った騎士が立っていた。
「おぉ。」
「かっけぇー!」
「わぁ。」
「なんか怖い。」
「きゃは。」
兄弟は見慣れない騎士に対して思うことはそれぞれだった。
でも、みんなが緊張していた。
建物に入ると長い廊下を歩き大きな扉の前までやっていた。
「ここは王様のいるところだからね。お行儀良くしてね。」と母が言った。
扉の両側にいた騎士が扉を開けてれた。
そこはなんてことでしょうー
大理石の床、金色銀色の壁、大きなシャンデリア、眩しいー
奥の方の壇の上に金の大きな椅子に王冠を頭に乗せた国王?と王妃?が座っていた。
国王たちは、家族の乗った馬車が王宮の入り口に来た時から椅子に座ってスタンバイをしていた。
とても見た目は立派ではあるけれど硬い椅子は座り心地はとても悪い。
国王は最近調子が良かったため、油断をして朝食に辛いソーセージを3本と辛味のあるスープを飲んじゃった。
おかげで、国王のお尻は再発していた。
クッション置いて欲しかった。
国王は金髪で碧眼、髭をたくわえた……おじいちゃん?ちょっと顰めっ面をしている。
王妃はシルバーブロンドを結いあげパープルの瞳少しふっくらした感じの…優しそうなおばあちゃん?だった。
国王は「よくきて来れた。もっと近くへ。」と手招きをした。(痛い、痛い、少しでも動くと痛い。)
王妃は「まあ、お父様とお母様に似てるわ。美男美女揃いねぇ。」とにこやかだった。
「ありがとうございます。おかげで家族が揃いました。」と父は礼をした。
「ありがとうございます。」と母が言う。
兄弟たちはそれぞれに思うことはあったが父と母が喜んでいるので特に発言はしなかった。
ただ、王妃は優しそうだけど国王は顰めっ面でなんだか怖そうだなと思った。
国王は
「親子を離れ離れにして可哀想だと息子や娘に怒られちゃってね。反省はしてるんだよ。」と困った顔をした。(いやぁ、今日は痛いんだわ)
王妃は
「こちらに全員呼んでしまって不自由はない?」と聞いた。
父は
「今のところは。大丈夫です。」と答えた。
上の3人は
おい!不自由だわ!大丈夫じゃないし!と思ったが諦めて黙っていた。
突然、ミミが「おじいちゃん痛いの?」と国王に聞いた。
少しびっくりした国王は「んん…まあ…」とつい言ってしまった。
「あなた、何処か悪いんですか?」と王妃は国王に心配そうに聞いた。
「大したことはない。大丈夫だ。」と言いながら目を逸らした。
みんなは国王が「ぢ」だとは知らない。
だがミミは何かを感じたようだ。
ミミは国王のところまでトコトコと歩いて行き
「おじいちゃん、立っちして。」と言って国王を立たせた。小さい子供が相手なので嫌だとは言えず国王はゆっくりと立ち上がった。
(ここは、我慢だ。イタタッ。)
「ミミ、だめだよ。」父は慌てて追いかけた。
ミミはそんな事お構いなしに国王のお尻に触り「痛いの痛いのーポイッ。」と言った。すると国王のお尻がピカッと光った。
そして、「おじいちゃん痛いのなくなった?」とニコニコして聞いた。
国王は「おぉ、これは…すごい。痛くなくなった。」と椅子に座ったり立ったりしゃがんだりをして確かめた。(うわーい!痛くなーい!)
「ありがとう。ありがとう。」とミミの手を取って涙を流した。
それほどー?そんなにー?泣くほどー?
痛かったの?
誰も言葉にはできなかったが
国王って…だったんだ…ね。と思った。
国王はそれから非常に機嫌が良くなった。
顔もにこやかになった。
兄弟たちはアレが痛くて怖い顔してただけだったんだと思った。
「そろそろ、お昼にしましょう。」
母がみんなを呼ぶ。
みんなは、食堂に行きご飯を食べる。
お昼はオムライスだ。
「お母さんのオムライスだぁー!」
「やった!」
みんなお母さんのオムライスが大好きなのだ。
「ご飯を食べたら、国王に挨拶に行くからね。」
と父が言った。
「国王?」
「マジッ?」
「ここって、王様とかお姫様がいるの?」
「王族なんて、怖いよ。」
「おうさまかっこいい?おひめさまかわいい?」
「怖くはないわねぇ。かっこいいかどうかはちょっと私からは言えないわねぇ。」
「まぁ、行ってみればわかるよ。」
お昼ご飯を食べ、出かける準備をする。
王族に会うにはそれなりの格好をしなくてはいけない。
母は、子供たちに洋服を用意していた。
しかし、思った以上に子供たちが成長していたため用意していた服はサイズが合わない。
それはもうツンツルテンだ。
母は悩んだ。
「魔法でも使わない限り、これは無理だわ。」とミアが言った。
「あっ!それ!魔法!」
「お母さん、魔法で何とか出来ない?」
「そうねぇ。やれるかしら?」
そう言いながら母が手をかざしてみる。
洋服が光るーーーとサイズが丁度になった!!
「魔法って万能だねー。」
家族は母の魔法のおかげで、それなりの格好で出かけることができた。
馬車2台に揺られ家族は王宮に向かった。
1台目の馬車では
「揺れすぎでしょこれ?」
「お母さん、お尻が痛いよー。」
「きゃっ、きゃっ」
「もう少ししたら着くからね。着いたら「痛いのポイッ」しようね。」
2台目の馬車では
「揺れすぎだねー?馬車のせいだけじゃなくて道路もガタガタなんでしょ?」
「お尻、痛てーし。これじゃ座ってらんないわー。」とケイは立ち上がった。
「そうだな、ここは舗装の技術はないんだよなー。ふーむ。」と考える父。
そうこうしているうちに馬車は王宮の入り口にやって来た。
ここからさらに先に進むようだ。
そしてだんだんと見えてきたのはは絵本にあるようなお城だった。
馬車が止まりドアが開く。
みんなのお尻に「痛いの痛いのポイッ!」と母がやった。痛かったお尻は痛くなくなった。
お城の入り口で大きな扉の両脇には剣を持った騎士が立っていた。
「おぉ。」
「かっけぇー!」
「わぁ。」
「なんか怖い。」
「きゃは。」
兄弟は見慣れない騎士に対して思うことはそれぞれだった。
でも、みんなが緊張していた。
建物に入ると長い廊下を歩き大きな扉の前までやっていた。
「ここは王様のいるところだからね。お行儀良くしてね。」と母が言った。
扉の両側にいた騎士が扉を開けてれた。
そこはなんてことでしょうー
大理石の床、金色銀色の壁、大きなシャンデリア、眩しいー
奥の方の壇の上に金の大きな椅子に王冠を頭に乗せた国王?と王妃?が座っていた。
国王たちは、家族の乗った馬車が王宮の入り口に来た時から椅子に座ってスタンバイをしていた。
とても見た目は立派ではあるけれど硬い椅子は座り心地はとても悪い。
国王は最近調子が良かったため、油断をして朝食に辛いソーセージを3本と辛味のあるスープを飲んじゃった。
おかげで、国王のお尻は再発していた。
クッション置いて欲しかった。
国王は金髪で碧眼、髭をたくわえた……おじいちゃん?ちょっと顰めっ面をしている。
王妃はシルバーブロンドを結いあげパープルの瞳少しふっくらした感じの…優しそうなおばあちゃん?だった。
国王は「よくきて来れた。もっと近くへ。」と手招きをした。(痛い、痛い、少しでも動くと痛い。)
王妃は「まあ、お父様とお母様に似てるわ。美男美女揃いねぇ。」とにこやかだった。
「ありがとうございます。おかげで家族が揃いました。」と父は礼をした。
「ありがとうございます。」と母が言う。
兄弟たちはそれぞれに思うことはあったが父と母が喜んでいるので特に発言はしなかった。
ただ、王妃は優しそうだけど国王は顰めっ面でなんだか怖そうだなと思った。
国王は
「親子を離れ離れにして可哀想だと息子や娘に怒られちゃってね。反省はしてるんだよ。」と困った顔をした。(いやぁ、今日は痛いんだわ)
王妃は
「こちらに全員呼んでしまって不自由はない?」と聞いた。
父は
「今のところは。大丈夫です。」と答えた。
上の3人は
おい!不自由だわ!大丈夫じゃないし!と思ったが諦めて黙っていた。
突然、ミミが「おじいちゃん痛いの?」と国王に聞いた。
少しびっくりした国王は「んん…まあ…」とつい言ってしまった。
「あなた、何処か悪いんですか?」と王妃は国王に心配そうに聞いた。
「大したことはない。大丈夫だ。」と言いながら目を逸らした。
みんなは国王が「ぢ」だとは知らない。
だがミミは何かを感じたようだ。
ミミは国王のところまでトコトコと歩いて行き
「おじいちゃん、立っちして。」と言って国王を立たせた。小さい子供が相手なので嫌だとは言えず国王はゆっくりと立ち上がった。
(ここは、我慢だ。イタタッ。)
「ミミ、だめだよ。」父は慌てて追いかけた。
ミミはそんな事お構いなしに国王のお尻に触り「痛いの痛いのーポイッ。」と言った。すると国王のお尻がピカッと光った。
そして、「おじいちゃん痛いのなくなった?」とニコニコして聞いた。
国王は「おぉ、これは…すごい。痛くなくなった。」と椅子に座ったり立ったりしゃがんだりをして確かめた。(うわーい!痛くなーい!)
「ありがとう。ありがとう。」とミミの手を取って涙を流した。
それほどー?そんなにー?泣くほどー?
痛かったの?
誰も言葉にはできなかったが
国王って…だったんだ…ね。と思った。
国王はそれから非常に機嫌が良くなった。
顔もにこやかになった。
兄弟たちはアレが痛くて怖い顔してただけだったんだと思った。