**無職61日目(10月31日)**

心太朗の最近のルーティンを紹介しよう。理由は二つある。第一に、ネタがないからだ。無職生活が安定してしまったために、特に書くことがなくなったのだ。フォロワーから「日々のルーティンを書いてみては?」とアドバイスをもらったこともあり、それに従うことにしたのだ。第二に、無職生活が安定したおかげで、ルーティンが決まってきたからだ。精神的、肉体的にひどく疲労している日もあるが、最近はそうした日が減ってきた気がする。もしかしたら、これも生活リズムが整ってきたおかげかもしれない。

無職生活の初めは、「早起きしよう!」と頑張っていたが、無理があった。だって、そもそも早い時間に寝られないのだ。心太朗は、早起きよりも自分に甘くなることを選び、最近は早起きはできていないものの、日々が落ち着いてきている気がする。もともと夜型だったから、社会生活を送るには厳しい生活リズムだが、徐々に合わせていこうと思う。本当は、時間や場所に縛られない生活を望んでいるのだが、果たして叶うのかはわからない。スキルや経験もないから、何をしたらいいのかもよくわからないが、今は小説を書くくらいが自分の仕事だ。アマチュアの小説家ということにしておこう。

さて、心太朗のルーティンは24時間を3つに分けている。8時間は睡眠時間、8時間は自由時間、8時間は仕事時間だ。自由時間は、運動や食事はもちろん、ギターを弾いたり、本を読んだり、妻の澄麗と過ごす時間にしている。とにかく自由に過ごすのが大事だ。

仕事時間は無職だが、自分にとっての仕事として、小説を書いたり、ジャーナルをしたり、X(旧Twitter)をしたりする。主に自分と向き合う時間と、発信する時間にしている。将来に何か見出せたらいいと思っている。

最近の一日の主なルーティン(できすぎの日)は以下の通りだ。

• 10時:起床、ボーッとする
• 11時:歯磨き、ジャーナル、掃除など
• 12時:昼食、シャワー
• 13時:外出、主に澄麗と過ごす
• 17時:ジョギング
• 18時:日記小説を書く
• 19時:夕食
• 20時:イラスト作り、X投稿や返信
• 22時:ジャーナル
• 0時:澄麗と過ごす
• 1時:ジャーナルなど
• 2時:就寝

「10時に起床」と聞いて、遅いと思うかもしれないが、ここから18時までの8時間は自由時間なのだ。なぜ昼を自由時間にするのかというと、この時間は眠くなりやすいからだ。無職生活が長くなると、昼に眠くなる傾向がわかってきた。だから、10時と遅めに起きて、昼は自由に過ごすと、昼寝をしなくても大丈夫になったのだ。

まず、ココア味のプロテインを飲んでボーッと過ごす。目が覚めるのを待つなんて、まるで人生の理想を追い求める無職の姿だ。目が覚めてくると、歯を磨いてジャーナル。これが心太朗の日課の一部だ。ジャーナルは、朝の思考を整理して、一日を良くするためのもの。15分から30分くらいで終わるが、気が向いたらトイレを中心に掃除をする。まるでトイレを清めることで自分の心も清めるかのようだ。澄麗は朝昼が強いので、心太朗とは正反対だ。朝起きてパソコンで内職している彼女を見ると、心太朗は自己嫌悪に陥る。なんで自分はこの人の足元にも及ばないのか。

12時になると、ご飯の時間だ。心太朗は毎日、納豆と生卵を白ごはんにぶっかけて食べる。澄麗は食パン派。ご飯派とパン派に分かれた二人は、まるで国を分けるように一日のスケジュールを考える。「今日も無職だね」と心太朗がつぶやくと、「あなたが無職だからこそ、私が働いているのよ」と澄麗が笑いながら返す。このやりとりが毎日のルーティンだ。

ご飯を食べ終わったら、シャワーを浴びて神社に行く。お参りをした後は、その日によるが主に澄麗と過ごす。買い物に行ったり、チョコザップに行ったり、図書館に行ったり、用事を済ませたり。澄麗と一緒にいると、心太朗は「彼女に恥をかかせないようにしなきゃ」と、無職という肩書きが重くのしかかる。彼女は忙しいのに、心太朗はのんびりしているのだから。

家にいる時は、ギターを弾いたり、本を読んだりしている。心太朗の演奏は「上手くなった」と言いたいところだが、実際にはお世辞にも「上手」とは言えない。YouTubeを見たりしている間に、澄麗は内職をしたり、レシピを考えたり、ネットサーフィンをしている。そんな二人の対比を見ていると、心太朗はただただ自分の無力さを感じるのだ。

17時頃までには散歩がてらの買い物を済ませて、最近はジョギングに行くようになった。健康的な生活を目指しているわけだが、実際は「あまりにも身体が鈍っている」という無職特有の理由から来ている。澄麗は夕食の準備をしながら「あなたが走りたいなら、走ってらっしゃい」と言ってくれるが、心太朗はその優しさに甘えてばかりだ。

18時になると、心太朗は仕事時間だ。無職ではあるが、「仕事」と意識するようにしている。まずは日記小説を書く。前日やその日思ったことを無心で書き殴る。特に何もない日でも、感じたことだけは書く。そうすることで、ある種の達成感を得ようとしているのだ。それを基にして、台本のようなものを作って、ChatGPTに文章にしてもらう。完成した文章は、ある程度はできている。しかし、ChatGPTは不完全で、勝手にアレンジしたり、事実とは違うことや余計なことを書いたりするので、自分で修正するのが日課だ。

文章が完成すると、リード文とタイトルを考える。これがまた一苦労だ。おそらくここまでで1時間くらいかかるだろう。だいたいこの辺りで休憩がてら夕食の時間。澄麗と翌日のスケジュールや、もうすぐ生まれる赤ちゃんの話をする。この瞬間が心太朗にとって一番の幸せなのだ。

食事が終わると、次は小説に見合ったイラストを作る。イメージFXというAI画像生成サイトで最近は慣れてきたが、それでも30分から1時間かかる。全てが完成したら、日記小説をnoteに公開し、その後Xに投稿する。投稿が終わったら、Xのリポストの返信やフォロワーの近況を確認する。調子によっては「いいね」だけの日もあるが、コメントすることで相手に見ていると伝わると思っているので、気になった投稿にはコメントするように心掛けている。

フォロワーの投稿には励まされ、勇気をもらったり、共感することで孤独が和らいだりすることが多い。そのため、できるだけ投稿主であるフォロワーには感謝の気持ちを伝えたいと思っていて、コメントをするようにしている。もしウザかったらごめんね。

そうこうしているうちに、気づけば21時を過ぎている。休憩がてらシャワーを浴びて、さっぱりしたらパックをしながらパソコンに向かう。ここからは夜のジャーナルタイムだ。夜の方が頭が働き、集中できるので、夜は比較的長めに時間を取る。

もしかしたら、今まで頭が回ってネガティブになっていたのは、夜のこの時間に十分な表現をしていなかったからかもしれない。ネガティブな気持ちになっても、ジャーナルを続けることで、そこまで深く落ち込むことはない。書き出すことで思考が可視化され、スッキリしたり、運が良ければ問題が解決したりもする。

また、将来についても書くことが多い。本当にやりたいことや理想の生活を毎日確認し、できるだけ微調整をしている。翌日のイメージも頭の中に描きつつ、大まかなスケジュールを作っておく。あまり細かくは書かないが、流れを意識して整えている。

そうこうしているうちに、だいたい0時前になっている。心太朗は休憩がてら、澄麗と話をしたり、お腹をさすりながら健一に話しかけたりもする。「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック」という本を2人で読むことが日課になっている。この本には、「お腹の赤ちゃんの成長が毎日わかる!」という売り文句通り、ママと赤ちゃんの変化が日ごとに細かく解説されている。毎晩そのページをめくりながら、赤ちゃんの成長を確認するのが楽しみだ。

本には出産までの日数もきっちり記されていて、残りがあと何日かを目にするたびに、少しずつ実感が湧いてくる。澄麗と共に成長を見守りながら、「本当にもうすぐなんだな」と心に刻み込む。

0時を過ぎると、澄麗はお風呂に入って、眠りにつく。心太朗は続けてジャーナルをしたり、翌日の小説の台本を軽く書いたり、画像を作ったりしている。別の小説である「カイケツAI」の構想をイメージしながら、2時くらいに眠くなり始めるので、そろそろ寝る準備をする。

だいたいこういう一日を過ごしているが、これは随分できた一日と言える。実際には、寝て過ごすだけの日もあるけれど、最近は少しずつ良くなってきている実感がある。日々のルーティンが整う中で、心のゆとりも感じられるようになってきた。