**無職40日目(10月10日)**

朝、心太朗は目が覚めると、自然とスマホを手に取った。毎朝のルーティンのようにX(旧Twitter)を開き、フォロワーとの軽いやり取りを楽しむ。彼の中で「これ、朝の儀式か?」と自分にツッコミを入れつつも、今日は調子が良かった。頭が冴えていて、言葉が次々に出てくる。軽い会話の中でも、時々深く考えさせられる瞬間があって、それが彼にとっては妙に楽しい。「俺、案外哲学者?」と一瞬思いながらも、すぐに「いや、ただの無職だろ」と自分にツッコミを入れるのが彼のスタイルだ。

その後、心太朗は「無職のススメ、元社畜の挑戦日記」を書き進めることにした。日常をそのまま文章にするだけだが、今日はなんだかスムーズに進む。「やっぱり、日常がネタになるって最高じゃね?」と思いつつも、「それ、ただの日記じゃん!」と内心で自分にツッコミ。後で見返した時、「俺、こんなこと考えてたんか…」と赤面しそうな予感がするが、今は勢いに任せて書き続けることが大事だ。

昼過ぎ、心太朗は少し外に出たくなり神社へ向かった。「お賽銭奮発したら、無職ライフが好転するんじゃね?」という淡い期待を抱きつつ、神社に向かう途中のひんやりした空気が心地よい。歩きながら、心太朗はふと「これで俺の人生もクールダウンだ…いや、そう簡単にはリセットされないか!」とツッコミを入れ、自然の中で少しずつ心が落ち着いていくのを感じていた。神社の静けさは、彼にとって日常から逃避する隠れ家のような存在だ。しかし、浄化されたところでお賽銭の効果がどこまであるのかは、全くの未知数だった。

神社を後にすると、心太朗は「運動したら運気も上がるんじゃね?」という謎理論を思いつき、チョコザップに向かうことに。体を動かすと疲れるはずなのに、なぜか爽快感が広がる。「無職だけど、なんか健康的?」と一瞬思った。とはいえ、自由に時間を使えるのは確かだが、収入がゼロなのもまた現実だ。

午後、心太朗は澄麗と一緒に銀行に向かった。任意継続の口座引落手続きをするためだが、無職の彼がこんな手続きをしている姿に「俺、社会に属してる風に見えるんじゃね?」と自分で笑ってしまう。銀行のドアが自動で開いた瞬間、「こんにちは、無職です!」と大声で言いたくなる衝動を必死に抑えながら、番号札を取る。昔なら、こういった手続きは面倒くさくてイライラしていたが、今ではすっかり達観している。…いや、悟りを開くのは早すぎるだろ、心太朗。

やっと順番が来て、窓口で手続きを済ませると、思いのほかスムーズに終了。「あれ?こんな簡単で良いのか?」と不安になるほどだったが、手続きは完了。澄麗と一緒に「これで安心だね」と話しつつも、心太朗の頭の中では「本当にこれで安心か…?」という疑問が渦巻いていた。

その後、郵便局で書類を発送。まるで社会の一員として何かに貢献しているかのような錯覚に陥るが、「ただの無職が何を大げさに…」とすぐに現実に引き戻される。小さなタスクを次々とこなすだけの一日だったが、心太朗は不思議と満足感を覚えていた。特別な出来事は何もないが、「今日は無事に生き延びたな」と静かな達成感に包まれる。いや、無職なのに充実感があるとか、これどうなんだ?