夜中の12時半。私はある決心をした。
今日、助けてくれた人に、感謝のメールをすることを。

彼女がいる人にメールをしていいのか迷う気持ちが大きかったが、何か気になるところがあり、体が先に動いていた。

「今日、助けていただいた者です。ハンカチと名刺を落とされていて拾わせていただきました。お返しとお礼させて頂きたいので、会えないでしょうか?」っと。

メール完了。なんで私こんなに緊張してるんだろ、。
ピコン。通知音がなり、すぐさま確認した。

「すみません。ありがとうございます。明日の昼の
12時半はどうでしょうか?」

明日の12時半。なにか特別なことが起きるそんな気がした。

彼との待ち合わせ場。カフェにやってきた。
とても雰囲気が良く、オシャレなお店だ。時刻は12時28分。あと少しで来るかな、?

「すみません遅くなって、」「いえいえ、。」
ドリンクを注文し、話し出す。

「これ、落とされたハンカチと名刺です。」
「ありがとうございます。わざわざ。」
「こちらこそ、この間は助けて頂き、
ありがとうございます。」

「いやいや、大丈夫でしたか?」「全然大丈夫です。」

「あのお名前聞いてませんよね。すみません。」

あっそうだ。私はいつも話す順番がズレている。

「清水 風鈴です。ふうりんって書いてふうりと読みます。」

「俺は、涼風 涼平。多分同い年じゃない?タメ口にしよ!」

そこから話すと、お互い同い年なことが明らかになった。何故か、話すうちに。涼太に似ている。
そんな気がした。思い出がフラッシュバックする。

「うわっもうこんな時間だ。りりとの待ち合わせがあるんですみません。今日は、ありがとう。じゃあまた!」
「いえいえ、また!」

彼女持ち。涼太に似ていたとしても。
好きには絶対になってはいけない。

その日は、アイスコーヒーのような爽やかさがある
夕日だった。