息を切らしながら彼女のとこまで駆け寄る。

「もーどうしたの?涼太。そんな息切らしてさ笑笑」

「ねー、風鈴は、ふうちゃんなの?」

一瞬沈黙が走る。

「はぁーやっと気づいてくれたか。」
彼女は、微笑みながらこちらを覗く。

「なんで言わなかったのかよ!!」

「だって涼太まーったく気づかないんだもん!!私のお母さんにも協力してもらって内緒にしてもらってさ。本人に気づいて欲しいのに、もう私ずっーとイライラしてたよ。早く気づけよ!バカって」

「おいそれは言いすぎだろ笑笑」

「最初っから、涼太目当てでこの高校来たし。追いかけてきてあげた感じだよね!」

「ねー。もっと生きられないのか、」

「うーん、それは難しい話だよね笑神様にお願いしないと笑」
無理なお願いをしているのは分かっている。

でも、俺は風鈴にもふうちゃんにも、生きて欲しいと
強く思った。

でも、自分は何も出来ない。
その自分の無力さがたまらなくきつい。