③今後の展開

神々の知識を持つクレリスの協力で、アイテム使いとしての才能を開花させていくミルザ。
彼女から受け取った鍛冶神・彫金神・薬神のスキルブックを使いアイテム制作の神髄を知る。

S級冒険者まで上り詰めたミルザの当面の目標は、この辺境の村の日常を守る為に強くする事。
手始めに巨人の指輪や武神の首飾りの他、クレリスから受け取った数々のアーティファクトの複製に取りかかる。

本物に遠く及ばないも複製品が完成が近付くと、クレリスはこう助言する。
欲深い人々の手に渡らないように、悪用すると効果を失う付与を付けましょう、と。

複製品を受け取った村の冒険者や各種族たちは、その強力な効果に感激。
噂は各種族の領地にも広がって行き、続々と冒険者志望の者たちや各種族の長の使いが村へとやって来る。

ミルザは腕を上げながら複製品の性能を伸ばし、新アイテムの開発も始めた。
より高度な再現や新発見を求め、クレリスと共に素材集めや各地に眠る伝説級の装備収集と様々なダンジョンや鉱山を巡る。

クレリスは飛竜となってミルザを各地へと運ぶと、転移魔法が使える彼女は村と目的地を繋ぐポータルを設置していく。

発展著しい村に工房が完成するとミルザは村人や各種族のアイテム使いたちを快く受け入れ、複製品の量産や薬品の開発と規模広げ、ドワーフ達が作り出す装備の強化も進める。

盛んに取引を重ねて行くうちに村は街へと発展し、望んでいた理想に一歩づつ近付いて行く。

笑顔で溢れる街の姿をミルザもクレリスも微笑ましく見つめる。

この頃からミルザはクレリスと共に奴隷にされた者たちの解放を始め、無限収納で無事に街へと連れ帰り、ミルザの評判は各種族領まで高まっていった。
(家族との再会など心温まるようなイメージで考えています)

急速に発展していく街は都市となり、各種族との友好的関係は絆へと変わる。

ミルザが完成させた聖なる指輪は、装備者に聖属性を与え魔物に対し特効を発揮した。
これは辺境だけに留めるべきではないと判断したミルザとクレリスは、ギルド本部を通じて各地の冒険者たちの手に渡るようにする。

良い変化が訪れた今でも、エルフとドワーフは相変わらず仲が悪い。
それを問題視した獣人は、この辺境都市を国として独立させ、新たな国を軸に各種族領を同盟で結ぶことを提案する。
それには両者も賛同し、各種族の長たちが都市へと集結した。

住民や長たちもクレリスの信頼厚いミルザを王にと推して来るが、ミルザはその重責からクレリスに相談する。
クレリスはミルザを補佐する事を友として誓い、ここに辺境国家が誕生してミルザは王になる。

この楽園を広げていこうとミルザとクレリスは誓い合う。