あれから1週間ほどずっとレティが何故か執拗(しつよう)に話しかけてくる...関わりたくないんだって!ブロンスというヒロインがあなたには居ますのに...!「ねえ?アリー今日は中庭が何処だか忘れちゃったな?案内してほしいなー?」「...」嘘つけぇぇぇ!昨日は教室一昨日は第3校舎そして中庭は3日前に案内したわっ!わざとじゃん!私以外にしてくれよ!女子の視線が刺さるよぉ!「ね?お願いアリー。」
「...はは、わかりました...」うう...推しじゃ無ければ断るのに...「じゃあ、よろしくっ!」そんな満面(まんめん)の笑みで言われたら断れませんって...
「ねぇアリー?」レティがふわりとした顔で聞く「はい...?」
「アリーってさ、好きな人居るの?」そんな事聞きますか!?いきなり!?「へっ...いやそのそれは...」わかってょ!聞かないでよ!「か、からかわないで貰えますか!?」
するとレティは少し驚いた顔をして「ごめんごめん。アリーにからかいがいがありすぎてさ。」もう勘弁して...
「そ、そういう事言わないでください!恥ずかしいです!」
「ははっ!フフ...そんな事言って。可愛いね、アリー。」ふわっと笑うレティが言う。
「エッ?」ちょっとそんないきなりそんなこと言われても理解出来ないてかなんで可愛いだなんて言葉私なんかに言われてもどうしようも出来ないし何も出ないしあああ...あ!
「先輩!ま、またからかいましたね!?」そうだそうに決まってる!私を可愛いなんて言うはずない!ブロンスちゃん居るし!するとレティはふいっとそっぽを向いて
「ちぇっ、バレたか。」と不満げに一言と舌打ちにならぬ舌打ちをした。「...」そうして1週間が終わり休日を迎える。