白に近い、淡いピンク色の花びらがひらひらと舞い落ちる。

 綺麗な桜吹雪に包まれた君が、向かい合う私に放った言葉は、「別れよう」だった。

 春が来る度、桜の花が咲く度、私は大好きな君に振られたあの日を思い出す。


 だから私は、桜が嫌い。