「よっ!!悠人!」俺の朝はここから始まると言っても過言ではないくらい俺と雄馬は家族みたいなもんだ。。雄馬とは幼稚園の頃からの幼なじみだ。俺達の目標はバスケで全国優勝すること!まあこのことは追々話すとしよう。
「キーンコーンカーンコーン」よっしゃ!終わったあ!部活行こうぜ~~おう!いつもこの会話を繰り返している。この会話が途切れるとしたら、どちらかが休んでいるか部活がないときだけだ。
「パス!」ダムダム「パシュッ」「おっしゃー!ナイス」俺たちは2年生ながらチームのエースだ。練習をしているときには、たくさん女子が集まっている。柚香によるとついこの間俺と雄馬が帰っていたとき、女子が変なやつに絡まれていたので、「おい!やめろよいやがってんじゃねえか」と言ったことらしい。この話は幼馴染みの柚香にきいたことなので詳しくは知らないがその話が出回ったのは俺達が守った女子がみんなにいったかららしい。
「痛っ」そんなことを考えていたら雄馬のパスが顔に当たってしまった。「なにしとんじゃぼけえ」と監督に言われてしまった。
俺達の監督は怒ったら本当に怖い。俺は慣れたのでスルー出来ているが監督が嫌で辞めた人もいるという。それにいまは全国の予選が近いので余計に空気が悪い。バスケは好きだが練習は死ぬかと思うくらいきつい。なので、俺達は練習が終わったらマックにいくときめている。
では、ここで俺と雄馬の関係を話すか、、
俺と雄馬は、幼稚園の頃「児童養成3歳Xクラス」で知り合った。児童養成3歳Xクラスとは,小さい頃から質の高い教育を受けることで未来の選択肢が増えるというものだ。Xとはクラスの中でも成績がよかったり、見込みがあったりと優秀な子が入るクラスだった。その中でも雄馬は群を抜いて凄かった。そんな雄馬に憧れてここまできた。俺はそもそもXクラスだったが「ごく普通」の子だった。そのときの俺は雄馬がとてもうらやましかったのだろう。俺は雄馬にいたずらをしまくった。雄馬はそんな俺につきあってくれた。そこから「うらやましい」から「凄い!俺も頑張ろう」という気持ちに変わったのだとおもう。そこからの俺は雄馬の全ての行動を真似した。未熟な子供の考えで真似すればいいでしょとなめていたのだと思う。当たり前のように真似しても成績は伸びるどころか下がっていった。
お母さんには「最近変に力が入っているわよ」と言われた。どういう意味かは分からなかったがお母さんの残念そうな顔をみて俺まで悲しい気持ちになった。そのお母さんの残念そうな顔をみて「自分らしく突き進もう!あいつ(雄馬)なんて関係ねえ」と心に決めた。そうするとぐんぐん俺の成績は伸びていきついには雄馬と同じ先生に「一目置かれる存在」になった。そのときお母さんはとてもうれしそうな顔で「よくやったね!」と言ってくれた。さらには今まで俺に興味がなくパチンコに行ってばかりだったお父さんにも褒められた。
親の笑顔をみるために勉強したとは言わないがそのためではないといったら嘘になる。その時から家族の仲が深まった。家族の仲が深まったと同時に雄馬との仲も深まった。俺が覚えている雄馬との出会いはここまでだ。
   遂に全国大会予選の初戦が始まった。
「ピピ~~~~」という笛の声と同時に監督が「いけえええ」「そこだあああ」「ぼけ!!」と言い始めた。のどがかれないのかと心配になるくらいの声量だ。あっという間に時間は経った。結果は74対53で俺たちの勝利だ。予選が始まる前に「勝ったら寿司につれてったる」とチーム全体に言った。でも、俺たちバスケ部員はあんまり食べない方なのであんま効果はなかった。
  ~ローッカアルーム~
「ふ~よしよし!勝てたな~」と城山先輩が安堵していた。だが監督は「相手は格下だぞ!?もっと点差つけて勝てよ!」と言っていた
まあ監督の言っていることは間違ってはいない。なぜなら今回の対戦相手は高校ランキングが107校中85位だからだ。
 鬼瓦先輩は大差をつけて勝つと予測していたのだが20点差近くしかつけられなく落ち込んでいた。俺と雄馬は勝てたのに何落ち込んでんだよと思っていた。 
 ~帰り道~
雄馬が「なあなあなんでお前サッカー部入んなかったんだよ?」と聞いてきた。俺はいつか聞いてくるだろうなと思っていた。
雄馬がそうおもうのも仕方がない。だって俺はサッカーのクラブチームのエースで全国をとった事があるからだ。
 俺は雄馬にこう答えた。「新しいことにチャレンジしたかったしこれ以上うまくなりたかったわけでもないからだよ」
そうすると雄馬は納得のいってなさそうな顔で「ふ~ん」と返してきた。ま!本当は違うけどな!
俺と雄馬の家はすぐ隣なのでいつも一緒に帰っている。俺と雄馬は口数が多い方ではないので喋るのは少しだ。
 ~恋愛事情~ (作者は恋愛ものが苦手ですが友達に入れた方がいいよと言われたので書いています。下手です!)
俺は雄馬の好きな人を知っている。俺と雄馬はモテている方なので好きなはいないと思われがちだ。俺はいないが、雄馬はいる。
その相手とは、、、
その相手とは、俺の幼馴染みの柚香だ。明らかに、他の女子と柚香のときの対応が違う。柚香は恋愛に疎いのできづいていないっぽいが、他の奴らは気付いていると思う。雄馬はと俺はだいぶもてるほうなので相手は選べる。だが俺は彼女をつくるつもりはない。
(このときは俺が恋をするなんて考えてもいなかった

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